ケビン・デュラント

みなぎる自信「僕たちはビッグ3というより、ビッグ15」

ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービングの『ビッグ3』を擁するネッツは、現地5月16日に行われたキャバリアーズとのレギュラーシーズン最終戦に123-109で勝利した。

ネッツは東カンファレンス2位でプレーオフに進み、ファーストラウンドではプレーイントーナメントで第7シードを勝ち取るチームと対戦する。

シーズン中の超大型トレードでロケッツからハーデンを獲得したネッツは、その後もブレイク・グリフィンなどのオールスターレベルの選手を加えてロスターを完成させた。カンファレンス首位はセブンティシクサーズに取られたものの、元NBAスーパースターのスティーブ・ナッシュが率いるチームにとって、優勝以外は失敗も同然だ。

絶対に勝たなければいけないプレーオフに臨むにあたり、ケビン・デュラントは意気込みを語った。「ここまでのシーズンでチームの基礎を築けたけど、それはもう終わったこと。これから新たなシーズンが始まる。こういうメンタリティを持って戦うよ。チームのみんなとこれからもレベルアップし続けるだけだし、今後に向けた準備が楽しみだ」

デュラントは、アービング、ハーデンとの『ビッグ3』を機能させられるだけの時間を得られたか、という質問に「僕たちはビッグ3というより、ビッグ15。だから問題ない」とチームの力を誇示している。

キャブズ戦では、前半の終盤に年間ベストプレー候補に含まれるような美しいムーブメントも見られた。グリフィンのビハインド・ザ・バックパスからトランジションに移行し、アービング、マイク・ジェームズ、そして最後はデュラントがアリウープで締めたシーンにはベンチも大興奮するほどだった。

試合後の会見でこの一連のプレーについて聞かれた指揮官のナッシュは「私の見立てでは、我々は『キュート』なチームだよ」と微笑んだ。

このプレーに絡んだグリフィンも「自画自賛する方じゃないけど、僕が起点になったね。見ていて面白かったよ」とご満悦だった。シーズン開幕をピストンズで迎えたグリフィンは、優勝のためにバイアウトという道を選び、ネッツと最低保障額で契約した。

そのグリフィンは「プレーオフは別物」と意気込みつつ、自信を語った。「集中しないといけない。勝ち上がるには精神的なタフさ、対応力、準備が必要だ。ウチには、プレーオフの経験が豊富な選手が揃っている」

まずはプレーイントーナメントの結果待ちになるが、ネッツにとって本当の勝負となるプレーオフが、まもなく始まる。