名古屋Dのプレースタイルを作り出したポイントガード
名古屋ダイヤモンドドルフィンズは今日、笹山貴哉が今シーズン限りで契約満了となり、自由選手交渉リストに公示されたことを発表した。
2014-15シーズンに筑波大からアーリーエントリーで三菱電機時代のドルフィンズに入団した笹山は、在籍3年目となるBリーグ初年度の2016-17シーズン、それまで司令塔だった五十嵐圭の後を継ぐ形で先発ポイントガードに据えられ、長くチームを引っ張ってきた。
自らのスピードを生かしたボールプッシュでチーム全体を勢い付け、選手とボールが連動するバランスの中で個人技を生かす名古屋Dのバスケは、笹山のプレースタイルによるところが大きい。笹山も若手の頃からチームの勝敗とパフォーマンスに責任感を持ち、チームを引っ張る司令塔として経験を積んできた。
それでも昨夏、チームは新たな司令塔として齋藤拓実を獲得。プレシーズンから齋藤を先発ポイントガードに固定し、笹山はベンチに回ることに。途中からコートに立ち、試合の流れとチームの出来を見て必要なプレーを作り出す役割に新たなモチベーションを見いだしていたが、齋藤が期待通りの活躍を見せたこともあり、笹山の役割は限定されたものになった。
ケガもあって56試合中38試合にしか出場できず、スタメン出場は齋藤が欠場した1試合のみに留まった。チームは終盤に失速して、32勝24敗で西地区4位となりチャンピオンシップ進出を逃している。
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