指揮官はジョエル・エンビードのMVP受賞を後押し
現地7日にホームでペリカンズと対戦したセブンティシクサーズは、109-107で勝利して連勝を7へと伸ばした。
一進一退の攻防が続いた熱戦は、第4クォーター終了間際までどちらに転ぶか分からない展開だった。残り1分39秒にジョエル・エンビードが2本のフリースローを成功させて1点差(106-107)に迫ったシクサーズは、続けてエンビードのリバウンドからトバイアス・ハリスの3ポイントシュートで109-107と逆転に成功する。
残り1分でワンポゼッションゲームという緊張感漂う中、シクサーズは集中を切らさず、堅守でペリカンズから2度のターンオーバーを引き出してリードを守り切り、東カンファレンス首位の座をキープしている。
しかし、ベテランのダニー・グリーンはこの日の試合内容に納得していなかった。試合後の会見でグリーンは「攻守ともにダメだ。正しいプレーができていない」とコメント。ペリカンズはザイオン・ウイリアムソンが利き手である左手薬指の骨折で今シーズン残り試合の欠場が決まり、ブランドン・イングラムも左足首捻挫で不在だったにもかかわらず、シクサーズは主導権を奪えなかった。
スパーズ、ラプターズ、レイカーズで優勝経験のあるグリーンは、まもなくプレーオフを迎えるこの時期だからこそ、試合開始から終了まで集中してプレーする重要性を訴えたのだろう。
とはいえ、残り5試合で2位に並ぶバックス、ネッツとは3ゲーム離れているため、シクサーズはカンファレンスファイナルまでホームコートアドバンテージを得られる公算が高い。
シーズン最長の7連勝を記録した試合後、ヘッドコーチのドック・リバースは、37得点13リバウンドで勝利に貢献したエンビードを含むシーズンMVP争いについて言及し、後押しした。「これからも勝ち続け、第1シードでシーズンを終えられたら、ジョエル・エンビードがMVPかどうかという議論になる理由が見当たらない」