ルディ・ゴベア

ジョー・イングルスが先発に回って活躍

現地21日、ジャズはロケッツに112-89で快勝した。ジャズはドノバン・ミッチェルが足首の捻挫で離脱中だが、エース不在の5試合で4勝を挙げ、NBA全30チームの勝率トップを快走している。

その勢いの中心となっているのはマイク・コンリーとルディ・ゴベアのコンビネーションだ。ゴベアのポジション取り、ディフェンスを背負うのかリムに向かうのか、その癖を知り尽くしたコンリーは最適なタイミングでパスを出せる。ゴベアはフィールドゴール12本中9本を決めたが、これは彼のシュートが上手いわけではない。パスを呼び込んだ時点で、あとは入れるだけ、なのだ。そしてコンリーは13アシストを記録し、ターンオーバーわずか1。2人はほぼ同じタイミングでベンチに下がり、コートに戻り、そのコンビネーションを発揮し続けた。コートに立っていた時間帯の得失点差はコンリーが+46、ゴベアが+44と圧倒的だった。

相手ディフェンスからすれば、コンリーにはプレッシャーを掛け続け、ゴベアはダブルチームで止めるしかない。その周囲を動き回る選手へのマークは犠牲にせざるを得ないが、捨てていい選手は誰もいない。ミッチェルが不在の間はジョー・イングルスが先発に回り、この試合では6本の3ポイントシュートを成功させて21得点を記録。シックスマン賞候補の彼は、先発として3試合連続で20得点超えを記録している。

ジャズでもう一人のシックスマン賞候補のジョーダン・クラークソンも好調をキープ。ゴベアとコンリーが休んでいる時間帯にオフェンスを引っ張る重責をこなしつつ、28分の出場で22得点を挙げている。ベンチユニットが強力だからこそ、ジャズはコンリーとゴベアを試合開始から6分で一度下げることができる。次に投入されるのは第1クォーターの終盤、相手がベンチメンバーを出す時だ。コンリーとゴベア、さらにクラークソンのユニットは、第1クォーターのラスト1分から第2クォーター最初の3分の間の14-0のランでロケッツを叩き潰した。

コンリーは「選択肢はいくらでもある」と今のオフェンスの好調ぶりに絶対的な自信を持っている。ヘッドコーチのクイン・スナイダーは「全員がステップアップしている」とミッチェル不在でも勝ち続けるチームを称賛し、特にイングルスに対しては「スタートでもベンチでも、自分のやるべきことを理解し、積極的にプレーしている」とその万能性の高さを称えた。

チームがこの調子であれば、ミッチェルは無理をせずに治療に専念できる。プレーオフを見据えて、彼が100%のコンディションを取り戻すのはジャズにとって非常に大事。それを果たしつつ、他の選手もステップアップしている。チームは今、非常に良い状態にある。