グレック・ポポビッチ

写真=Getty Images

注目のレイカーズは4位に躍進と予想

ラスベガスのオッズメーカー『Westgate SuperBook』が発表した、2018-19シーズンの勝利数予想が話題になっている。

ウェストを首位で通過すると予想されたのは、2連覇を達成したウォリアーズ(62.5勝)で、2位にはクリス・ポール、クリント・カペラと再契約し、間もなくカーメロ・アンソニーも獲得すると言われているロケッツ(54.5勝)、3位にはポール・ジョージの慰留に成功したサンダー(50.5勝)と続き、トップ4にレブロン・ジェームズが加入したレイカーズが48.5勝を挙げて躍進すると予想された。

レイカーズについては、レブロン加入によるインパクトが大きく、期待値が先行した結果だろう。たしかに、現役最強選手のレブロンが名門再建に力を貸すのだから、いきなり西の4強に割って入る予想も理解はできる。しかし、驚かされたのはスパーズの予想順位で、43.5勝で西9位となり、22年ぶりにプレーオフ進出を逃すという結果が出た。

カワイ・レナードのトレード問題に揺れたオフシーズンだったとはいえ、ラプターズからデマー・デローザンというエース級の選手を獲得できた。だが、史上稀にみる激戦が予想される来シーズンの西で8位以内に食い込むには、最低でも45勝は必要になるだろう。世代交代が上手く進んでいないスパーズは各ポジションの平均年齢が上がっている。だが名将グレッグ・ポポビッチがパス主体のスタイルにデローザンをフィットさせられ、ケミストリーが生まれれば、西の8位以内を狙える力はまだあるはずだ。

東カンファレンスの予想は、カイリー・アービングとゴードン・ヘイワードが万全の状態で開幕を迎えられるセルティックスが57.5勝で首位に立つという結果に。2位争いは昨シーズンの『サプライズチーム』になったセブンティシクサーズと、レナードを加えたラプターズになるという予想。3位以下の予想はペイサーズ、バックス、ウィザーズ、ヒート、ピストンズという順になっている。

これは、あくまでも『Westgate SuperBook』がシーズンオフの補強、チーム力を基に出した予想であって、実際にシーズンが開幕すれば、ケミストリー、ケガ人という不確定要素も出てくる。それでも、プレーオフ圏外と予想されたチームの選手は、この結果をモチベーションに変えるだろう。特に、NBA史上最長となる21年連続プレーオフ進出という実績を軽視されたスパーズは、やる気に満ち溢れているに違いない。