藪内夏美

前任の萩原美樹子は東京羽田ヴィッキーズのヘッドコーチに

日本バスケットボール協会は今日、女子アンダーカテゴリー日本代表チーム専任コーチに藪内夏美が就任したことを発表した。

薮内は1977年生まれの43歳。現役時代はJALラビッツで、シーズンMVPやベスト5などを受賞。日本代表としてはアテネオリンピックに出場している。引退後は指導者に転じ、富士通レッドウェーブ、日立ハイテククーガーズでヘッドコーチを務め、2018年のアジア競技大会では日本代表を率いた。また昨年からはトム・ホーバスの下で女子日本代表のアシスタントコーチを務め、東京オリンピック終了までは兼任となる。

前任の萩原美樹子は、昨年度を持ってその任を離れ、新シーズンからWリーグの東京羽田ヴィッキーズのヘッドコーチとなることが決まっている。「トップチームがオリンピックやワールドカップでメダルを目指すことが現実的な目標となっているいま、日本の女子代表はアンダーカテゴリー世代で身に付けたけたことが、いい形で上の世代につながっています。選手たちには、自分たちが頑張ることが日本の女子バスケットボールの基盤となっているとの自覚をもって、これからも取り組んでほしい」と、退任のメッセージを送っている。

新たに就任する薮内は、就任のリリースの中でこう抱負を語っている。「選手たちも私も根底にあるのは、バスケットボールが面白くて、大好きだということだと思います。選手たちには、さらにその素晴らしさを伝えていきたいと思いますし、逆にバスケットボールが好きという気持ちで選手たちに負けないよう、頑張っていきたい」

「いまの選手たちにはいろいろな情報獲得手段もあり、みんなとても上手だと思います。でも、代表というレベルで考えれば、それぞれが持つスキルを 40 分間通して使えるだけの体力、気力が必要ですし、国内で戦うのとは異なる、自分たちよりも大きな外国人選手たちと戦うための意識やスキルの切り替えも重要です。そういったところを自分で気づき、自己解決できる能力、自分で打破していく強さや勇気を、若い選手たちに伝えていきたい」