地元出身の特別指定選手、飴谷由毅が10得点を記録
富山グラウジーズは宇都宮ブレックスと対戦。水曜のゲームでジョシュア・スミスが退場処分を受け、ロッカーへ下がる際にフラストレーションを会場の扉にぶつけて破損させてしまった。これにより3試合の出場停止処分を受け、宇都宮との連戦は欠場することに。またジュリアン・マブンガもベンチに入ったものの出場せず、昨日に行われた第1戦では62-119の大敗を喫していた。
今日の第2戦もマブンガは欠場。外国籍選手不在の『オン0』で、しかも前日の試合でケガをした橋本晃佑も欠く苦しい布陣となった。しかも4日で3試合を戦う過密日程で、相手がB1でも屈指の選手層の分厚さを誇る宇都宮となれば苦戦は免れない。第1クォーターから宇都宮の強力インサイド陣に押され、インサイドアウトから3ポイントシュート4本を浴び、フリースローを得た数も1-7と圧倒されるが、戦う姿勢は宇都宮に負けていなかった。
ベテランの水戸健史と阿部友和が誰よりもハードワークに徹し、チームの顔である宇都直輝がジョシュ・スコットやジェフ・ギブスが待ち構えるゴール下へと飛び込んでいく。その姿勢に引っ張られて、特別指定選手の飴谷由毅も強敵に臆せずチャレンジしていった。
チャンピオンシップ進出を争うチームにあって22歳の飴谷はほとんどプレータイムを得られずにここまで来ているが、この試合では28分のプレータイムを得て、2本の3ポイントシュート成功を含む10得点を記録。ホーム最終戦での勝利は果たせなかったが、馬場雄大や八村塁と同じ奥田中の出身で、大東文化大を経て富山に戻ってきた地元プレーヤーの活躍は、会場を盛り上げた。
宇都直輝は外国籍選手の分まで働いて26得点、特にインサイドでの勝負に果敢に挑んで11ものフリースローを獲得する強気の姿勢でチームを引っ張った。出場した10選手がそれぞれに持ち味を発揮したと言える。
しかし、B1で勝率トップを走る宇都宮はその上を行った。富山がどれだけエナジーを出そうが、外国籍選手3人に帰化選手のライアン・ロシターを含む11人のローテーションでその上を行く。第1クォーターで13点差を付ける先制パンチが効き、その後は富山の勢いに手を焼きながらも崩れることなく、結果的にすべてのクォーターで上回って107-81の勝利を収めている。
富山にとっては2試合いずれも完敗となったが、特に第2戦でのパフォーマンスは次に繋がるものだ。次節、新潟アルビレックスBBとの第2戦からジョシュアは戻って来る。マブンガもこの休養によりコンディションを整えられるだろう。
水戸は試合後、「苦しい試合ではあったのですが、みんなが積極的にリングにアタックして、宇都宮さんから81点取れたことは自分たちの自信にも繋がります」と、前日には62だった得点を81まで伸ばしたことを収穫に挙げた。また宇都は「残りの4試合は覚悟決めて腹くくってプレーして、絶対に勝ちたい」と力強い言葉で必勝を誓っている。
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