日本全国でスポーツの熱が高まっている
──シーズンを総括するには少し早いかもしれませんが、今年狙ったことと、それが達成できているかどうかを教えてください。
安田 我々の中でのKPIは、イベントでどれぐらいのお客様と接触できたか。あとは会場誘致セールスが実態としてどれだけできたか、そしてメディアにどれだけ取り上げられるか、ですね。接触者に関して具体的な数字はお伝えできませんが、2回目、3回目の開催となる会場では昨年を大幅に上回っています。会場誘致のセールスは、チームオーナーがその権利を買って、自分たちのホームタウンに大会を呼ぶという仕組みで、TACHIKAWA DICE.EXEが立川(東京都)で、TRYHOOP OKAYAMA.EXEが岡山でという形で実施できました。メディアも長崎大会は地元のテレビ長崎で30分のダイジェスト番組を作っていただいて、実績は積めてきています。
──会場誘致セールスについては、もう来年のシーズンが始まっていますよね。良い感触が得られているんじゃないかと想像しますが。
安田 そうですね。実績が実績を呼んでいるのは事実です。
──ららぽーとやイオンで大会を実施していますが、大型商業施設は週末ごとに何かイベントをやらなきゃいけないですよね。『3×3 PREMIER.EXE』であれば目新しいし、午前中から夕方まで老若男女を問わず関心を持ってもらえる。かなり良いコンテンツだと思います。
安田 リオが終わった直後で、次は2020年という意識もあり、日本全国でスポーツの熱が高い中で、スポーツコンテンツで集客となると、商業施設には興味を持ってもらえますね。とはいえ彼らは安全面などの配慮もしなきゃならないので。騒音だったりボールが外に出た場合のお客様のケガとか、そういうリスクの話は毎回出ます。ただ、そこはもう3年目で実績も積んでいるし、ここまで事故は一回もありません。そこは自信を持って説明できています。
当日になって「え?」みたいなことは多いです
──ロケーションには相当こだわっているとお見受けしますが、実際のところ運営は相当大変だと思います。一番印象的だったのはどこですか?
安田 1年目の開幕戦、平塚ビーチパークですね。海沿いのバスケコートです。開幕のインパクトを演出するために、「夏」とか「海」のイメージを狙ったんですが、風が強い、砂が吹き上げてくる、コートは波打っている、雨天リスクと、かなり苦労しました。やはり会場ごとに人の流れやコンディションが全く異なるので。もちろん事前にスタッフを何人も行かせて現地調査をしますが、当日になって分かることもたくさん出てきます。
──それは今でもありますか?
安田 あります。今年は立川と大阪が初の会場でした。Round.7を開催した大阪の岸和田では、海に面しているモールが会場なのですが、予想以上に風が強かったですね。また、工業地帯で土曜はお仕事の方も多いので人が少なかったり。でも日曜は打って変わってものすごい数のお客さんがいらして、海ではジェットスキーを楽しんでいる人たちもいて。絵としてはすごく面白かったです。
──競技面では、コートがしっかりフラットかどうか、あるいは屋外なので風はどうなのか、そのあたりは気になりますよね。
安田 もはや現地でいかに柔軟に迅速に対応できるかが我々の使命ですね。環境の心配がない中で試合の進行に集中できたことはないです(笑)。競技環境、お客さんの安全面、特に夏なので熱中症は大丈夫か、機材が暑さでやられないか……。機材はテントを張って日陰に置くようにしているんですが、陽射しも動くので、直射日光が当たっていきなり落ちる(ダウンする)とかありますので。大変ですね。
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