ラマーカス・オルドリッジ

「これからは自分の健康と家族を優先したい」

今シーズン途中にネッツに移籍したラマーカス・オルドリッジが、不整脈を理由に現役引退を発表した。本人は引退の理由と、これまでに所属したトレイルブレイザーズ、スパーズ、ネッツへの感謝、そして現在の心境をSNSに投稿している。

「今日、僕はこの手紙を沈痛な思いで書いている。最後に出場した試合で、不整脈を起こした。その日の夜、心臓のリズムはさらに悪化してしまい、より恐怖心が増した。翌朝、チームに状況を説明した。チームのおかげで病院に向かうことができ、体調を確認することもできた。今は体調も回復に向かっている。しかし、あの晩の経験はこれまでで一番恐怖を感じた類のものだった。そして僕はNBAからの引退を決意した。15年間、何よりもバスケットボールを優先してきた。これからは自分の健康と家族を優先したい」

「バスケットボールが自分に与えてくれたものすべてに感謝している。良いことも悪いことも、すべてに感謝している。育むことができた友情は一生のものだ。華奢なテキサス出身の自分をドラフトで指名してくれ、チャンスを与えてくれたトレイルブレイザーズに御礼を言いたい。記憶に残る思い出を与えてくれたポートランドは、これからも僕の中にあり続ける」

「僕を家族に迎え入れてくれて、楽しい5年を過ごさせてもらったスパーズにも、ネッツにも御礼を言いたい。彼らは、僕のままでいることを求めてくれた。バスケットボールの形が大きく変わっている中で、彼らは僕に自分のプレーをするように言ってくれた。とてもうれしかった。長くプレーできなくて申し訳ない。でも、特別なグループの一員でいられて楽しかった」

「どんなタイミングで物事に終わりがやってくるかなんて、誰にも分からない。だからこそ日々エンジョイすることが大事なのだと思う。僕は、心から楽しむことができた」

2006年のドラフト全体2位でブルズから指名されたオルドリッジは、直後のトレードによりブレイザーズでNBAデビューを果たした。それからの15年間でオールスターに7回選出されたオルドリッジは、レギュラーシーズン1029試合に出場し、平均19.4得点、8.2リバウンド、2.0アシストという成績を残した。現地4月10日のレイカーズ戦を最後に、そのキャリアは幕を閉じた。