ケビン・デュラント

明日はシクサーズとの首位対決に挑む

現地4月13日、ネッツはティンバーウルブズと対戦し、127-97で勝利した。

本来であれば、この試合は前日の12日に開催予定だった。しかし、ミネソタ州ミネアポリス近郊のブルックリンセンターで、20歳の黒人男性ダンテ・ライト氏が警官に射殺された事件を受け、ブルックリンセンターには亡くなった男性を悼む人々が集まり、抗議のために警察署前に集まったデモ隊が警官隊と衝突。警察側は催涙ガスを使って鎮圧に当たった。

この事態を受けて、ミネアポリスとその周辺地域では12日夜に夜間外出禁止令が出たため、ウルブスvsネッツ戦も中止となっていた。そして一夜明けた13日、両チームの選手は『With liberty and justice for all』(すべての人に自由と正義を)と書かれたTシャツを着て、試合前には亡くなったライト氏に向けて黙祷を捧げた。

ネッツはジェームズ・ハーデン、カイリー・アービング、ラマーカス・オルドリッジを欠いたものの、ケビン・デュラントが復帰後最多となる31得点と4リバウンド4アシストを記録し、ジョー・ハリスが3ポイントシュート8本中5本成功を含む23得点、ベンチから出場したランドリー・シャメットも3ポイントシュート5本成功を含む19得点5リバウンド5アシストを記録して勝利に貢献した。

33-25とネッツがリードして迎えた第2クォーター。ネッツは立ち上がりからシャメットのステップバック3ポイントシュートやスティールからのブルース・ブラウンのワンマン速攻などで16-1のランで大量リードを奪った。その後もネッツはペースを落とすことなく127-97での快勝を収めた。

指揮官のスティーブ・ナッシュは「みんなとても集中していた」と試合後に振り返った。「正しいメンタリティでゲームに挑んで、しっかりとプレーしてくれたよ。ボールがよく動いていたし、ディフェンスでも序盤からそれぞれが役割を全うしていて良かった」

復帰後最長の27分間の出場となったデュラントは「コンディションは良い感じだ。足もしっかり動いているしね」とコメント。ネッツはこれで37勝17敗となり、東カンファレンス首位のセブンティシクサーズと並んだ。明日(現地14日)はシクサーズとの首位対決に挑む。

それでも、チームは復帰明けのデュラントの連戦を避けたいと考えており、ナッシュも「彼が30分ぐらいプレーすることが理想だけど、今はバランスを取らなければいけない」と語る。デュラント自身も「今日は良い感じだったけど、明日の朝、様子を見るよ。コーチやトレーニングスタッフと話して、それからどうするか考える」と話し、こう続けた。

「今は相手がどうこうではなく、試合勘を取り戻すことが大事だ。コンディションが良い状態で仲間とプレーして、チームのバスケに早く慣れたい。僕たちはチームをもっと良くするためにも調整を続けていく」