ラジョン・ロンド

「優勝以外は失敗というプレッシャーが僕は好き」

トレードデッドラインにホークスからクリッパーズへのトレードで移籍したベテランのラジョン・ロンドが、現地4月4日のレイカーズ戦でデビューを飾る。

プレーオフでカワイ・レナードとポール・ジョージの力を最大限に引き出す司令塔として期待されているロンドは、『ESPN』とのインタビューで「ベストを尽くすだけだし、模範を示してチームを引っ張りたい。コート上ではタロン・ルーヘッドコーチの代わりを務めて、全員の力を引き出したい」と意気込みを語った。

トレードが決まった日、自身のルーキーカードをお守りとして持ち続けている若手のテレンス・マンから「サインをもらわないと」と言われたことについて、ロンドは「娘がその場面をTikTokで見せてくれて知ったよ。それだけ年をとったということだね」と苦笑いした。

今後は、勝敗を決めるクラッチタイムでのプレーメークにかかわるケースが増えるロンドは「殿堂入りするような選手たちの仕事を楽にするのは、今までずっとやってきたこと」と涼しい顔でコメント。「ウイングであれだけパスに優れた選手は、カワイが初めてだよ。昨日の練習中に、彼にあることを伝えたら『分かっているよ』と言われてしまった。その時は僕も『ああ、そうか。すまない』となったよ」

昨シーズンはライバルのレイカーズの一員として優勝に貢献したロンド。明日の試合では敵対していたチームの選手としてコートに立つ。ロンドは言う。「ロサンゼルスのライバル関係は確かにあるけど、これまでも古巣に歓迎された経験は多い。そこまで大ごとになるとは思っていないよ。とにかく、今のチームメートのプレーを把握したい」

そして、ロンドはレナードとジョージが中心のクリッパーズを「優勝できるチーム」と断言した。「優勝以外は失敗というプレッシャーが、僕は好きなんだ。このチームは今までもプレーオフに進出してきたけど、勝てていない。優勝して、力を証明したい」