関東4連覇を目指す東海大学、全国3連覇を狙う筑波大学
「関東を制するものが日本を制す」と言っても過言ではない。過去67回に及ぶ大学日本一を決めるインカレにおいて、関東勢以外の優勝は一度もない。男子カレッジバスケの強豪ひしめく関東大学バスケットボールリーグ戦が開幕した。初戦から体をぶつけ合い、ルーズボールに飛び込むシーンも多く、激しさを見せている。昇格したばかりの早稲田大学が青山学院大学を苦しめるなど、接戦が続いた。
関東リーグ戦3連覇中の東海大学。元日本代表のビッグマンとして活躍した陸川章ヘッドコーチが、夏合宿を通してチームを鍛え上げ、長丁場のリーグ戦を勝ち抜く強さがある。中山拓哉と伊藤達哉の4年生バックコートコンビの激しいディフェンスがその象徴だ。しかし、日本一からは遠のいており、チャレンジャーとして挑むシーズンとなる。
東海大学に変わってインカレ2連覇中なのが筑波大学だ。春に行われたトーナメント戦を優勝し、幸先良いスタートとなった。日本代表候補にも選出された馬場雄大はケガから復帰したばかりであり、このリーグ戦はインカレに向けて調子を上げていくことになる。過去2年はいずれも3位でインカレに出場しており、3連覇へ向けても3位通過を踏襲することが筑波大学らしさと言えるかもしれない。
3年連続ベスト4の拓殖大学はエースのジョフ・バンバが4年生となり、ラストシーズンを迎える。秀逸なシューターが揃っており、バンバを起点にオフェンス重視で頂点に向かって駆け上がる。新人戦を獲った青山学院大学は、フレッシュな戦力とともに4年ぶりのリーグチャンピオンに返り咲けるか!?
『新たな黄金時代』から新たな日本のエースを探す楽しみ
関東大学バスケットボールリーグは、間もなく開幕を迎えるBリーグにも多くの選手を輩出しており、未来のスターがここにいる。
代々木第一体育館で開催されるアルバルク東京vs琉球ゴールデンキングスのオープニングマッチ。その記念すべき舞台に、特別指定選手として琉球ゴールデンキングスが獲得した専修大学4年の渡辺竜之佑はベンチ入りする予定だ。
ジョージ・ワシントン大学の渡邊雄太と同世代の選手たちは4年生となった。ゴンザガ大学へ進む八村塁とともにU-17世界選手権に出場したルーキーたちは早くも存在感を示している。2020年東京オリンピックからその先を担う、『新たな黄金時代』が幕を開けた。
関東大学バスケットボールリーグは1部から5部までクラス分けされている。Bリーグ予備軍とも言えるレベル高き1部はもちろんだが、2部や3部には1試合30点や40点を獲ってしまうモンスターが希にいるから侮れない。Bリーグ、そして2020年東京オリンピックで活躍する選手を探す楽しみがカレッジバスケにはある。
日程や結果は関東大学バスケットボール連盟サイトにて http://kcbbf.jp/