宇都宮ブレックス

オールコートディフェンスを仕掛けるなど、最後まで攻めの姿勢を崩さず

宇都宮ブレックスvs三遠ネオフェニックスの第1戦は、99-55で宇都宮が圧勝した。

ゲーム序盤は三遠のチェンジングディフェンスに苦戦し、ディフェンスでも川嶋勇人のペイントアタック、ステヴァン・イェロヴァツのオールラウンドプレーを止めることができず、宇都宮がリードしつつも点差を広げることができなかったが、セカンドユニットが流れを変える。テーブス海や比江島慎がスティールからの速攻を決めると、渡邉裕規も連続で3ポイントシュートを沈め、チームに流れをもたらした。立ち上がりこそ三遠のゾーンに苦戦したが時間とともに攻略していくと、キックアウトからのエクストラパスを受けたLJ・ピークの連続3ポイントシュートもあり、前半のオフィシャルタイムアウトを迎える時点でリードを2桁へと広げた。

宇都宮はここからさらにディフェンスのギアを上げる。オールコートマンツーマンを仕掛け、フロントコートではオフボールでもそれぞれがプレッシャーをかけることで、三遠がシュートを打つ前にボールを奪っていく。さらに、トランジションバスケでアウトナンバーからのイージーシュートを作り出すと、オフィシャルタイムアウト明けを11-4と圧倒した。

46-29でスタートした後半、立ち上がりはなかなかシュートが決まらず、開始5分間で4得点と重い展開になったが、比江島が流れを変える。積極的なアタックから『比江島ステップ』で得点へと繋げると、その勢いに乗るようにジェフ・ギブスのインサイドプレー、さらに鵤誠司の3ポイントシュートでリズムを取り戻し、点差を20に広げた。その後も宇都宮はペースを落とすことなく第4クォーターには16-0のランを見せるなど、最後まで攻めの姿勢を見せての完勝となった。

ピークはこの試合でフィールドゴール成功率100%でゲームハイの21得点を記録。チームとしても三遠から16本のターンオーバーを誘い、そこから23得点を挙げた。また、ファストブレイクでも20-2と圧倒するなど、激しいディフェンスから攻めに転じることで試合を支配した。