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「NBAのビジネス」を理解しており、今はマジック再建に意欲

今オフにサンダーからマジックにトレードされたサージ・イバーカには、チーム再建というミッションが課せられた。心機一転して迎えるシーズンに意欲的なイバーカだが、7年在籍したサンダーからの移籍に関する心境を、『The Players' Tribune』に寄稿した文章の中で、こう綴っている。

「メディアは、僕がチーム内の役割に不満を持っているなどと憶測を報じたけれど、自分からトレードを希望したことなんて、ただの一度もなかった。昨シーズン終了後、ビリー・ドノバン(ヘッドコーチ)とサム・プレスティ(GM)とミーティングをして、どちらとも良い雰囲気で終わった。でも、これはビジネスで、皆が自分たちにとって最良と思う決断を下す。僕は、ビジネス的な部分は代理人に一任している。自分はバスケットボールにだけ集中したいから。僕は、自分からトレードを希望するような選手ではない。もしサンダーに残っていたとしてもハッピーだっただろう。NBAでプレーすることは自分にとって夢だった。だから、どこでプレーしたとしても、僕は幸せなんだ」

マジックでは、守備を重視するヘッドコーチのフランク・ボーゲルの下、主力として起用されることが濃厚。2012年から3年連続してNBAオールディフェンシブチームに選出され、過去に2度ブロック王(2012、13年)にも輝いているイバカなら、ボーゲルのシステムに合致するだろう。

イバーカ自身も、新天地でのプレーを楽しみにしているようだ。

「クレージーに思われるかもしれないけれど、優勝候補だったサンダーから、ここ4年プレーオフに進出できていないマジックに移籍して、すごく興奮しているんだ。守備に誇りを持っているコーチのフランク・ボーゲルと仕事ができるし、若く、身体能力に優れる選手が中心にいるチームだからね。僕たちは、昔ながらのタイプのチーム。マジックのユニフォームを着て、開幕戦を迎えるのが待ちきれない」

ブロックショットを得意としゴール下で存在感を発揮するイバーカ。近年ではもともと高確率だったミドルシュートに加え、3ポイントシュート習得に挑戦。昨シーズンのプレーオフでは44.9%の成功率を記録した。