第2クォーターの中盤からディフェンスで主導権を握る
サンロッカーズ渋谷vs新潟アルビレックスBBの第2戦。第2クォーターの中盤からディフェンスを立て直して主導権を握ったSR渋谷がリードを奪い、95-73で勝利した。
新潟は五十嵐圭と柏倉哲平の2ガードを起用し、オフェンスの幅を広げる。さらにディフェンスでもSR渋谷のバックコート陣をベッタリとマークし、ピックに対してもファイトオーバーして食らいつくことで簡単に得点を許さない。五十嵐、柏倉だけでなく他のメンバーもピック&ロールのカバーに入ることでボールを奪い、速攻へ繋いでいった。
一方のSR渋谷はピックからのミスが相次いだことで、オフェンスのパターンを変える。インサイドでダブルチームでガードされるチャールズ・ジャクソンに一度ボールを預けてからのキックアウトで得点へ繋ぐ。それでもロスコ・アレンとジェイソン・ウォッシュバーンのツーメンゲーム、ブリッツを仕掛けた際に裏を突かれて得点を許したことで、SR渋谷が1、2点を追いかける展開に。
SR渋谷は新潟にオフェンスリバウンドを取られても、その後のディフェンスを徹底することでセカンドチャンスを与えず、さらに外にボールを出されてもシュートチェックに行くことでイージーシュートを打たせない。こうしてディフェンスでリズムをつかみ、第2クォーターだけで8本のターンオーバーを誘い、新潟のリズムを崩すことに成功。また、ハーフコートオフェンスでは、インサイドにボールを預けてから、この日シュートタッチが良い石井講祐にキックアウトすることで成功確率が高いオフェンスを選択して次々と得点を重ねて、45-36とリードして試合を折り返した。
後半に入ってもSR渋谷は前半の勢いを切らさない。新潟のハンドオフに対してダブルチームを仕掛けて速攻へ繋ぐ。オフェンスでも石井がバスケット・カウントとなる3点プレー、その後もディープスリーを沈めることでリードを広げた。たとえシュートが入らなくても、インサイド陣がオフェンスリバウンドからセカンドチャンスに繋げることで、外と中からバランス良く得点を重ねる。そして第3クォーターの残り6分半、石井がアレンのドライブをスティールして速攻を決めたところでリードを20点に広げた。
前半こそピック&ロールを封じられたが、その後はガード陣が冷静な判断をして、パスだけでなく自ら攻めたりと変化をつけることで、後半にはキックアウトだけでなくピックからの得点も増え、今節を連勝で終えた。
リバウンド数やファストブレイクポイントでは大差はなかったが、SR渋谷は新潟から20本のターンオーバーを奪い、そこから26得点を獲得。あらためてSR渋谷の攻めのディフェンスを披露したゲームとなった。
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