最後までゲームプランを遂行した信州に軍配
島根スサノオマジックvs信州ブレイブウォリアーズの第1戦は延長戦にもつれる接戦となった。
3ポイントシュートの試投数がリーグトップの信州はペリメーターでのシュートを極力打たずに、ゴール下と3ポイントシュートを軸に攻め立てた。ウェイン・マーシャルがインサイドのパワープレーで得点し、アンソニー・マクヘンリーがピック&ロールでズレを作り、そこからパスを回して3ポイントシュートを打つゲームプラン通りの展開で先行した。
島根は何本もロングリバウンドを多く奪われ、得意のトランジションに繋げられない。しかし、ウィリアムス・ニカとペリン・ビュフォードを投入し、ビッグラインナップにしたことでディフェンスリバウンドを確実に抑えることに成功。そして、ビュフォードのランニングプレーなどで応戦した。
それでも、信州はキックアウトやインサイドアウトなどから確実に3ポイントシュートを打てるシチュエーションを作り出し、18本中7本を成功させたことで40-33とリードして前半を終えた。
後半に入ると、北川弘がボールへのチェックを厳しくし、連続でスティールに成功したことで島根のペースに。阿部諒が球際での強さを見せるなどボールへの執着心で上回ると、ブロックショット後すぐに攻撃へ転じたビュフォードがフィニッシュを決めるビッグプレーが飛び出すなど猛追。そして、最終クォーター最初のポゼッションでビュフォードが得点し、ついに逆転。ここから一進一退の攻防が最後まで続いた。
残り5分30秒、島根はニカが個人ファウル4つとなり、 大崎裕太に速攻を決められ6点ビハインドとなったところでタイムアウトを要求。しかし、タイム明けのオフェンスでマクヘンリーにスティールされて速攻を食らい、3ポゼッション差と厳しい状況に追い込まれた。
それでも、すぐさま北川が3ポイントシュートを沈めて悪い流れを断ち切ると、北川のスティールからアウトナンバーを作り出し、杉浦佑成がフリーの3ポイントシュートをしっかり沈めて同点に追いついた。
そのまま試合は延長戦にもつれたが、勝敗を分けたのは3ポイントシュートだった。信州はニカのファウルトラブルを攻めようと、この日最もシュートが好調だったジョシュ・ホーキンソンを第4クォーター終盤は使わなかった。オーバータイムの頭から起用されたホーキンソンは2本連続で3ポイントシュートを成功させる。さらに山本エドワードが一度は3ポイントシュートを外すも、オフェンスリバウンドから再び3ポイントシュートを放ち、これを成功させるなど、強気なプレーでリードを広げた。
最後までゲームプランを貫き、勝負どころで3ポイントシュートが決まった信州が95-88で接戦を制し、連敗を4でストップした。一方の島根は4連敗となり、明日の第2戦での巻き返しが求められる。
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