八村塁

最後までリードを保ち連敗を5でストップ

ウィザーズがリーグ首位のジャズをホームに迎えた一戦。ブラッドリー・ビールが43得点、ラッセル・ウェストブルックが35得点15リバウンド13アシストのトリプル・ダブルの活躍を見せたウィザーズが序盤から大量リードを奪い、そのまま131-122で逃げ切った。

開始1分、八村塁はドライブからのステップバックシュートを沈めて初得点を挙げると、ポストプレーから力強いアタックでゴール下をねじ込む。さらに速攻の先頭を走り、2人に囲まれながらレイアップを決めるなど前半だけで8得点を記録した。さらに絶好調のウェストブルックがミドルシュートにドライブと得点を量産。ビールもコンスタントに加点し、オフェンス力が光ったウィザーズが64-46と大きくリードして前半を折り返した。

後半に入ると、この試合で42得点を許したドノバン・ミッチェルの猛攻を受け、点差を1桁に戻されてしまう。それでも、エースのビールが4点プレーを成功させて悪い流れを断ち切ると、終盤には八村がアリウープにワンマン速攻と連続で得点しリードを保った。

最終クォーターに入ると、ジョー・イングルスの3ポイントシュートやデリック・フェイバーズのミドルシュートなど、ミッチェルを起点としたバランスの良いジャズのオフェンスを止められず、再び反撃を受けた。残り6分20秒、ロイス・オニールに3ポイントシュートを決められ、7点差と迫られたウィザーズはタイムアウトを要求した。

爆発的なオフェンス力でビハインドを覆す力を持っているウィザーズだが、リードを保ちきれずに逆転負けを許した試合が何度もあるなど、ゲームクロージングに問題を抱えている。特にウェストブルックがタフショットを乱発し、無理にパスを通そうとターンオーバーを重ねて敗れるパターンが多かった。しかし、この日のウェストブルックは一味違った。

ロビン・ロペスのダンクをお膳立てし、ミドルシュートも決めきるなど、大事な場面で質の高いプレーを披露。ビールも果敢にアタックしてエースの役割を果たす。2人のパフォーマンスが最後まで落ちなかったウィザーズは10点前後のリードを保ち、そのまま逃げ切りに成功した。

八村は39分の出場で12得点7リバウンドを記録。後半は得点ペースが落ちたが、リバウンド争いで身体を張り、ディフェンス面での貢献も目立った。勝ち星から遠ざかっていたウィザーズだが、リーグ首位のジャズを破り連敗を5で止めた。ビールとウェストブルックが噛み合った時の破壊力をあらためて証明する試合となった。