デイミアン・リラード

CJ・マッカラムの復帰戦で最高の勝利

トレイルブレイザーズがペリカンズをホームに迎えた一戦。

序盤から苦戦が続くブレイザーズは、前半だけでザイオン・ウイリアムソンとブランドン・イングラムの2人に合計30得点を奪われ50-64で試合を折り返した。その後も流れがつかめず、最終クォーター残り5分56秒には、エリック・ブレッドソーに得点され100-117と絶望的な状況に追い込まれた。しかし、デイミアン・リラードを中心にここから猛反撃を開始した。

リラードが3ポイントシュートを沈めて望みを繋げると、ゲイリー・トレントJr.も得点を重ね、追い上げムードが整ったことでディフェンスも締まった。ブレイザーズは約4分間で16-0と走り、1ポゼッション差のまま終盤を迎えた。残り5秒、リラードがフリースローを2本沈めて1点差とし、ペリカンズはタイムアウトを要求。ブレイザーズはファウルゲームに行くしかなかったが、ニキール・アレクサンダー・ウォーカーがボールをファンブルし、幸運にもブレイザーズに逆転のチャンスが巡ってきた。そして、ボールを託されたリラードがブレッドソーからシュートファウルを獲得。このフリースローを2本とも成功させ125-124と逆転勝利を収めた。

6本の3ポイントシュートを沈め、さらに18本のフリースローをすべて成功させて50得点を記録したリラードはこのように試合を振り返った。「ハドル中は、僕たちは経験も実績もあるチームだと言い続けた。こういう厳しいゲームに勝つのが僕たちで、そのまま走り切るべきだと感じた。ゲームが厳しくなるにつれ、チーム間のコミュニケーションと信頼がどんどん強くなっていった。オフェンスに問題はない。ディフェンスがまとまってゲームを取り戻すことができた」

第4クォーターに20得点を固め、ラスト1分間で7連続得点を挙げて勝利の立役者となったリラード。終盤に勝負強さを発揮する『デイム・タイム』を体現したが、クラッチタイムでの心境をこのように語った。

「大事な場面でほとんどの人は、絶対にミスをしたくないとか、シュートを決めなければいけないと緊張する。でも僕は違う。僕はさらにアグレッシブになり、勝利に向けてできることを常に探す。後ろに一歩引くんじゃなくて、一歩前に出て、そしてさらに一歩踏み込むんだ。失敗するんじゃないかって心配はしない。それが僕の考え方だ」

また、今日の試合では1月16日のホークス戦で左足を負傷し、外側楔状骨の疲労骨折と診断されたCJ・マッカラムが復帰を果たした。指揮官のテリー・ストッツがプレータイムを制限すると発言していたように、マッカラムは26分の出場に留まったが10得点を記録した。

欠場する以前の13試合で平均26.7点を挙げていたマッカラムが本来の調子を取り戻せば、リラードの負担は軽減される。西カンファレンスの上位争いがより激しさを増しそうだ。