「ディフェンスルールに則ってチームを助けようとしただけ」
ペイサーズがキャバリアーズのホームに乗り込んだ一戦で、TJ・マッコネルが前半だけで9スティールを挙げるNBA新記録を打ち立てた。さらにマッコネルは最終的に10スティールを記録してフランチャイズ記録を更新するとともに、8本すべてのフィールドゴールを成功させ、16得点13アシスト10スティールで自身2度目となるトリプル・ダブルを達成した。
マッコネルは過去に2度、6スティールを記録したことがあったが、今回の試合で大幅に記録を更新。現在、平均2.0スティールでNBAのスティールランキングトップを走っている。
試合は第3クォーター中盤に19点のビハインドを背負う苦戦を強いられたが、そこからマルコム・ブログドンやマイルズ・ターナーの得点で10点差まで戻すことに成功。そして、最終クォーターに逆転し、最後まで拮抗した展開となったが、ラスト1分間で6得点を固めたブログドンの活躍で114-111の接戦を制した。
チームハイの29得点を挙げ逆転勝利の立役者となったブログドンは、マッコネルの大記録を自分のことのように喜んだ。「彼は最高のチームメートだから、僕らもみんなハッピーだよ。彼はいろんな方法で試合に良い影響を与えられると証明したんだ」
偉大な記録を成し遂げたマッコネルは「試合後にみんなが水を浴びせてきたんだけど、寒すぎてあまり覚えてないんだ」と笑顔を見せた。そして、自身の記録よりもチームの勝利を喜んだ。「僕はディフェンスルールに則ってチームを助けようとしただけで、スティールを狙いにいったわけじゃないんだ。自滅しかけていたので、勝てたことが一番うれしいよ」
マッコネル自身は控えめにそう語ったが、チームを指揮するネイト・ビョーグレンは「我々にとって非常に大きな勝利で、TJが印象的な試合だった。彼は毎晩目を輝かせ、常に努力を惜しまないんだ」と彼を称賛した。
接戦を制したペイサーズは9位を死守。オールスターブレイク前、最後のナゲッツ戦に勝利し弾みをつけたいところだ。