ジェイソン・テイタム

「3歳の頃からずっとバスケットボールをプレーしている」

ウィザーズと対戦したセルティックスは終始試合を優位に進めていたが、最終クォーターに逆転された、残り47秒の時点で5点のビハインドと窮地に立たされたが、ジェイソン・テイタムがチームを救った。

テイタムは4連続得点を挙げ1点差に迫ると、得点後のリスタートの場面ではジャボンテ・グリーンとともにブラッドリー・ビールへダブルチームを仕掛け、ファウルをせずにターンオーバーを誘発することに成功。続くオフェンスでボールを託されたテイタムはビールを抜き去り、八村塁のシュートブロックもかわしてシュートをねじ込み、111-110の逆転劇の主役を演じた。

クラッチタイムでのパフォーマンスについて聞かれたテイタムは、「試合の感覚だと思う。自分の直感を使うんだ。3歳の頃からずっとバスケットボールをプレーしているからね」とコメントした。

1月に新型コロナウイルスに感染したことで欠場が続き、復帰後も後遺症が残って調子はなかなか上がらなかった。特にペイサーズ戦で9得点、ホークス戦で13得点に終わるなど、直近の2試合でテイタムはシュート不振に陥っていた。それでも、チームメートのケンバ・ウォーカーは「彼も人間ってことさ。強くなって戻ってくると僕は分かっていた。テイタムは信じられないシュートを決めた。彼はそういうタイプの選手なんだよ」と、若きエースへの信頼を語った。

現在得点ランキング1位を走り、この試合でも46得点の爆発を見せたビールは、敵ながら素直にテイタムを称賛するコメントを発した。「彼は特別な才能を持っている。オールスターに選ばれる理由はそこにある」

ジェイレン・ブラウンが左膝痛で欠場となったが、テイタムのクラッチプレーで勝利を手にしたセルティックス。次節、完全復活を遂げたテイタムを軸に西カンファレンス2位の強豪クリッパーズを迎え打つ。