八村塁

八村塁は今シーズン最少の2得点と不発

2連勝中のウィザーズがアウェーでセルティックスと対戦した。シュートタッチの悪いウィザーズは約6分間フィールドゴールが決まらず、4-14といきなり2桁のビハインドを背負う。だが、ダービス・ベルターンズの3ポイントシュートでようやく最初のフィールドゴールが決まると、ベルターンズは3本の3ポイントシュートをすべて成功させ、ブラッドリー・ビールもフリースローで繋いで点差を縮める。

ビールが前半だけで24得点を記録したように、オフェンスは改善されたが、ディフェンスはケンバ・ウォーカーやジェイソン・テイタムの個の力を止められない。八村塁もテイタムのドライブを止められず、豪快なダンクを食らってしまうなど追いかける展開が続く。

第2クォーター残り7分、八村は自ら仕掛けてミドルシュートを成功させて初得点を記録すると、直後にはオフェンスリバウンドを獲得し、チーム初のセカンドチャンスポイントをもたらす働きを見せた。しかし、ボールプッシュからシュートまで持ち込むもフィニッシュを決めきれず、フリーの3ポイントシュートも外れてしまうなど、オフェンスで違いを生みだすことはできず今シーズン最少の2得点に終わった。また、スイッチを多用するディフェンスの中でウォーカーやテイタム、そしてダニエル・タイスなど、1番から5番までを守ることになり、ディフェンスの負担が大きかった。

追いかける展開が長く続いたウィザーズだが、内外から得点を量産したビールの活躍で食らいつくと、最終クォーター開始2分にラッセル・ウェストブルックの得点で初めてのリードを奪った。そこから一進一退の攻防が続くと、残り47秒、ビールのドライブでウィザーズが5点をリードした。

ウィザーズが有利な状況だったが、ここからテイタムに連続得点を許し、残り15秒で1点差に迫られた。それでも、ウィザーズ有利な状況に変わりはなかったが、エンドからのリスタートでボールを受けたビールがスリップしてしまい、ポゼッションを渡す痛恨のターンオーバー。そして、テイタムにレイアップをねじ込まれ110-111で敗れた。

2桁ビハインドを覆す粘り強さが出てきたウィザーズだが、終盤のリードを守り切れない脆さを露呈した。この接戦をモノにできれば3連勝だっただけに、ショックの大きい敗戦となった。