堀田剛司

社長兼GM「敬意を表すとともに、感謝しております」

広島ドラゴンフライズは今日、2019年からチームを率いるヘッドコーチの堀田剛司を契約解除としたことを発表した。

新型コロナウイルスの影響で昨シーズンが途中で終わり、ポストシーズンも行われなくなったことで、B2で上位かつB1ライセンス取得条件を満たす広島はB1昇格を果たした。既存のメンバーを中心にしながらも田渡凌やアイザイア・マーフィーの即戦力を獲得して、Bリーグ5年目にして初のB1に挑戦した。

しかし、これまでも昇格クラブがB1で大苦戦したのと同様に、広島も勝てない試合が続く。開幕2試合目で大阪エヴェッサから初勝利を挙げ、第5節で三遠ネオフェニックスを相手にホームで連勝するなど健闘もあったが、ここまで5勝32敗とB1の20チームで最下位。11月から1月下旬まで17連敗を喫し、1勝を挟んでまた6連敗と、シーズン後半戦に入っても浮上のきっかけをつかめずにいた。

解任のリリースで堀田ヘッドコーチは次のようなコメントを発表している。「この度、就任2シーズン目の途中で、クラブを離れることになりました。昨シーズンから広島ドラゴンフライズのヘッドコーチとして指揮を執らせていただき、ファンの皆さまをはじめ選手、スタッフ、稲吉オーナー、浦社長、またクラブに関わってくださる全ての皆さまに感謝しております。今シーズンは結果が残せず、ご声援いただいた皆さまには申し訳なく思っておりますが、これからの広島ドラゴンフライズを陰ながら応援させていただきます。ありがとうございました」

また、社長兼GMの浦伸嘉もコメントを発表している。「クラブの危機的状況に少しでも変化をもたらすために、このような決断をすることになりました。堀田ヘッドコーチには、クラブの念願であった『B1昇格』を見事に果たしてもらうなど大きな貢献をしてくれたことに対し、敬意を表すとともに、本当に感謝しております」

後任のヘッドコーチについては「交渉が最終段階に入っております」とのこと。バイウィークでチームを立て直し、残るシーズンを充実したものとできるか。広島にとっては来シーズン以降も含めて、大事な選択を前にしている。