シーホース三河

ダバンテ・ガードナーと金丸晃輔の2人で57得点を記録

4連敗中だったシーホース三河が、4連勝中のアルバルク東京を迎えたホームゲーム。大黒柱のダバンテ・ガードナーがシーズンハイの42得点を挙げるパフォーマンスでオフェンスを牽引し、83-77で勝利した。A東京の勝利は2017年12月以来となる。

前半は三河のペースで試合が進む。ガードナーと金丸晃輔がディフェンスを引き寄せてスペースを作ることで、中と外からバランス良く得点を重ねる。インサイドではダブルチームで対応されたガードナーだったが、キックアウトして味方のシュートをアシストすると、アウトサイドでは難しいシュートを次々と自ら決め、前半だけで放った3ポイントシュート3本すべてを成功させるなどし23得点を挙げる。

三河は直近の3試合で失点が90を超えるなどディフェンスに問題があった。しかし、この試合ではコミュニケーションをしっかりと取り、全員が足を動かすことでA東京にズレを作らせずピック&ロールからの得点を与えない。また、インサイド陣がカバーに入ってコースを塞ぎ、A東京をアウトサイドシュート一辺倒に追いやることで、46-31とリードして試合を折り返した。

一方のA東京はアレックス・カークが股関節痛のため欠場し、さらにエースの田中大貴もシュートタッチが悪く前半は無得点に終わるなど、攻めの起点が定まらない。得意のピック&ロールも三河に対応されてしまいアウトサイドシュートが増えるが、前半は13本中3本しか決まらず。外からの得点が伸びず、インサイドへの難しいパスを入れようとするが、三河に読まれてしまいターンオーバーになるなど悪循環に陥った。ディフェンスでもガードナーを起点とした三河の攻めを止めることができず苦しい時間が続く。

それでも後半になるとデション・トーマスとケビン・ジョーンズを起点にオフェンスを展開。彼らの2メンゲームで得点へと繋げ、2人へのマークが厳しくなると、今度は安藤誓哉や小島元基がドライブを決めていく。また、高い位置での横へのピック&ロールでズレを作り、さらにエクストラパスを出すことで、自分たちのリズムで3ポイントシュートも打てるようになり、最終クォーターの残り4分でついに72-72と同点に。

しかし、ここで三河はエースの金丸が本領を発揮する。ここまでは厳しいマークを受け、ボールに触る機会が少なかったが、キャッチ&シュートで3ポイントシュートを沈め、A東京を突き離す。その後も残り1分半で再びA東京に追いつかれるが、ここでも金丸がすぐに3ポイントシュートを沈めることで、迫るA東京を突き放して、83-77で三河が勝利した。

三河はガードナーが42得点14リバウンド4アシスト、金丸が3ポイントシュート4本中3本成功を含む15得点を記録してオフェンスを牽引した。後半は拮抗した戦いになったが、A東京を77点に抑えた三河の固いディフェンス、さらに勝負どころをエースの金丸がしっかりと抑えたことで4連敗に終止符を打った。

敗れたA東京の指揮官ルカ・パヴィチェヴィッチは、こう総括した。「今日の試合は出だしから厳しい状況でスタートし、前半は完全に三河のペースで折り返しました。19点ビハインドから一時同点に追いつきましたが、終盤のディフェンスとオフェ ンスでミスが出て、そこを三河は逃さずに決められ勝利することができませんでした」

A東京は敗れはしたが、後半での修正力は流石のものだった。明日は三河が連勝を飾ることができるか、それともA東京が雪辱を果たすのか注目だ。