デリック・ローズ

トレード決定からすぐチームに合流、14得点3アシスト

ニックスは敵地でヒートと対戦。トレードで獲得したばかりのデリック・ローズが、早速デビューを飾った。

ピストンズでの起用法と同じく、ベンチスタートでセカンドユニットの攻撃の舵取り役がローズの役割。第1クォーター残り3分半、17-24とヒートに先行される場面でイマニュエル・クイックリーとともに投入された『背番号4』のローズは、早速インパクトを残す。ディフェンスを引き付けてクイックリーの3ポイントシュートをアシストすると、3人が待ち受けるペイントエリアにドライブを仕掛けてファウルを引き出し、フリースローで初得点を記録した。

第2クォーターに入るとさらにペースを上げ、ディフェンス2人の間を割って入るドライブからオビ・トッピンのイージーダンクをアシスト。またゴール下まで切り込んでから右コーナーで待つアレック・バークスにパスを送ってアシストを記録。さらに自らも2本の3ポイントシュートを決めた。前半は10分間で10得点3アシスト、ルーズボールに飛び込んでのスティールも記録した。

ここから試合はニックスのペースで進むも、6点リードで迎えた第4クォーターに、バム・アデバヨとジミー・バトラー、さらにはタイラー・ヒーローの3ポイントシュートと勝負どころで個人技が光ったヒートの逆襲を止められず、96-98で逆転負けを喫している。それでもトレードが決まってチームに合流したばかりのローズとしては、14得点3アシストは上々の出来と言える。

ヘッドコーチのトム・シボドーは、負けた後とあって喜んではいなかったが、ローズのプレーについて「デリックに限らずセカンドユニットはチームに勢いをもたらすプレーをしてくれた。彼のプレーも良かった」とコメント。「ウチには複数のポイントガードがいて、彼らがハンドラーの1番手と2番手のハンドラーと役割を流動的に入れ替えて、アレックも含めた3人がピック&ロールを使って攻める形を作りたい。一緒にプレーしていくことで良くなっていくはずだ」

ニックスの強みであるチームディフェンスは機能しており、ヒートのフィールドゴール成功率37.1%、得点を100以下に抑えてもいる。ローズが加わったことでニックスにこれからどのような変化が見られるか、期待して待ちたい。