Bリーグ最年少出場記録を17歳11カ月28日に更新
1月26日に琉球ゴールデンキングスに特別指定選手として加入した福岡第一のハーパージャン・ローレンス・ジュニアが、2月6日のレバンガ北海道戦でBリーグ史上最年少出場となる17歳11カ月28日でのBリーグデビューを果たした。
ハーパーがコートに送り出されたのは、44-31と琉球がリードして迎えた第2クォーターの残り38秒。岸本隆一、船生誠也と交代する形で並里成とともにコートに立った。これまでB1の最年少出場記録は、ハーパーにとって福岡第一の一つ上の先輩である河村勇輝の18歳8カ月23日。B2まで含めたリーグの最年少出場は半澤凌太の18歳0カ月25日だった。ハーパーは17歳11カ月28日と、この記録を更新したことになる。
琉球の藤田弘輝ヘッドコーチはこのタイミングでハーパーを投入した理由について、「チャンスがあれば出してあげたいと思っていました」と試合後の会見でコメントした。「チャンスがあれば前半のうちに出してあげたいと思いました。合流して間もないですし、何か特別なことをするというよりは、この空気感とか、経験として彼の中で貴重なものにしてもらって、将来的にはキングスに戻って来られるように成長してほしいです」
第2クォーターではボールにほとんど触ることなく終わったが、再び投入された第4クォーターの終盤では攻守に渡る積極的なプレーが光った。北海道のジャワッド・ウィリアムズに対し高い位置でダブルチームを仕掛けてボールを奪ったが、惜しくもこのプレーはファウルに。それでもハーパーの攻めのディフェンスに対し、会場のファンは大きな拍手で称えた。
ハーパーはこのプレーについて「相手選手がコートを見ずに下を見ていたので、チャンスだと思いました」と明かした。「自分からダブルチームを仕掛けてボールを取りましたが、ファウルを吹かれてしまったので悔しいんですけど、そこは切り替えて次の試合に向けて頑張っていきたいです。ディフェンスは福岡第一高校の井手口(孝)先生からすごくいろいろと教わって来たので、それをこのコートで出せたのは良かったと思います」
ディフェンスだけでなく、オフェンスでも積極的にリングにアタックした。今回は初得点を挙げることはできなかったが、「みんなから『初得点はダンクで行け』と言われていたので積極的にアグレッシブにいきました」と語る。
沖縄県出身のハーパーは、幼いころ頃からあこがれだった琉球の一員としてコートに立つことができ、「率直にうれしいです」と語ったものの「ただ、自分一人の実力ではここまで来られなかったので、キングスの関係者の皆さんや福岡第一高校の井手口先生、東海大学の陸川(章)先生に本当に感謝しています」と感謝の言葉を口にした。
B1の最年少得点記録は、昨シーズンに三遠ネオフェニックスで特別指定選手として出場した福岡第一の先輩である河村勇輝がデビュー戦で樹立した18歳8カ月23日だ。最年少出場記録を更新したハーパーが、最年少得点記録も更新することができるか注目だ。