八村塁

ビールの連続25得点超え記録も17試合で途絶える

ヒートvsウィザーズ。八村塁は12得点を挙げるも、エースのブラッドリー・ビールを徹底的に抑えらえ、ディフェンスが崩壊したウィザーズが122-95の完敗を喫した。

八村はティップオフ後の最初のオフェンスで3ポイントシュートを沈めて先制点を記録。その後もオフェンスで積極的にアタックする八村は、トップの位置からドリブルし、パスをすると見せかけてドライブ。ヒートディフェンスの隙を突き、豪快なダンクを成功させた。

八村の活躍もあり序盤こそ拮抗したが、ビールを封じられたことで試合の主導権を持っていかれる。ヒートはビールに対して常にスイッチで対応し、ダブルチームを仕掛けることも多く、選択肢を制限し自由にプレーさせなかった。これまでのビールはそうしたタフな状況でもシュートをねじ込んできたが、バム・アデバヨにブロックショットを浴びるなど精彩を欠き、パスアウトしてもヒートのスムーズなディフェンスローテーションを崩せなかった。

ウィザーズはオフェンスの終わり方が悪く、トランジションから次々と失点。特にアデバヨのボールプッシュやランニングプレーを止められない。アデバヨに単一クォーターでキャリアハイとなる11本のフリースローを決められ、いきなり2桁のビハインドを背負った。

第2クォーターに入っても流れは変わらない。八村もどうにか悪い流れを打破しようと1on1を仕掛けるが、後ろからボールを弾かれ、タフショットを打たされるなどジミー・バトラーの堅守を崩せない。眼前でケンドリック・ナンに3ポイントシュートを決められてしまうなど、ディフェンスでも違いを生みだせなかった。

後半に入り、ここまで12本すべてのシュートをミスしてきたビールが3ポイントシュートを沈め、初めてフィールドゴールを成功させる。さらに八村も3ポイントシュートで続き、ロビン・ロペスがセカンドチャンスポイントを決めて反撃体勢が整いかけた。しかし、ディフェンスが足を引っ張った。せっかく3ポイントシュートを決めても、すぐさま3ポイントシュートを返されてしまう。特にオリニクには4本連続で3ポイントシュートを許した。

その後、バトラーが巧みなゲームコントロールを見せ、自らもフリースローで加点するなど試合を支配。このクォーターでも2桁のリードを奪ったヒートが106-70とし、第3クォーターで試合を決めた。

八村は27分間の出場で2本の3ポイントシュート成功を含む12得点3アシストを記録。だが、フィールドゴールは13本中4本の成功と精度を欠いた。平均34.8得点でリーディングスコアラーとなっていたビールはフィールドゴール14本中1本成功の7得点と沈黙。開幕から続いた25得点以上の記録は17試合で途絶えた。