トバイアス・ハリス

ハワード「ジョエルがいなくても、僕たちはできるということを示せた」

現地1月31日に行われたセブンティシクサーズvsペイサーズの一戦。シクサーズは第3クォーターでこのゲーム最大となる20点のビハインドを背負ったが、最終クォーターに仕掛けたゾーンディフェンスがハマり、残りの8分間を31-6と圧倒して、119-110での逆転勝利を果たした。

この試合ではエースのジョエル・エンビードが背中に痛みを抱えているため欠場したが、トバイアス・ハリス(27点)、ベン・シモンズ(21点)、フルカン・コルクマズ(17点)の3選手がシーズンハイを記録するパフォーマンスを披露。また、ドワイト・ハワードもシーズンハイタイとなる11得点と15リバウンド2ブロックの活躍を見せ、チーム全員でエンビード欠場の穴を塞いだ。

ハリスは「ジョエルがいなかったから、他の選手がいつも以上にエネルギーを出す必要があった。そんな中で、マティース(サイブル)、タイリース(マクシー)、フルカン、ドワイトがチームにエナジーを与えてくれた」とセカンドユニットを称えた。「ジョエルがいない試合は今後もあると思う。僕たちはそれを理解しているし、彼がいなくても勝てる方法を見つけなければいけない。今日のゲームは僕たちにとって素晴らしいものになったよ。みんながそれぞれ責任感を持って最後まで戦うことができた。これからも毎試合で今日のような戦いをしていきたい」

ハワードも「ジョエルがいない時は、インテンシティーとエネルギーが落ちてしまう」と言い、こう続けた。「だた、ジョエルがラインナップにいなくても、僕たちはできるということを今日は示せたと思う。長いシーズンでは何が起こるか分からない。これからも誰かが欠場することはあるだろうけど、今日のようなプレーをすれば、僕たちに勝てるチームは少ないはずだよ」

平均28.3得点を挙げるエンビードがいない試合で、ゾーンディフェンスを起用し、さらに3選手がシーズンハイのパフォーマンスを発揮してつかんだ勝利はチームの成長に繋がる。指揮官のドック・リバースは言う。「まだ先の話だけど、プレーオフで勝ち抜くためには、今日の第4クォーターでの逆転劇が役に立つはずだ。彼らはしっかりとシュートを決めきったし、ディフェンスで相手を抑えた。いつも今日のような気持ちで戦うことができれば、接戦も勝ちきれるようになる。私たちはシーズンを通して、プレーオフで勝ち抜くための準備をしているからね」

現地1月27日のレイカーズ戦から3連勝を記録し、東カンファレンスの首位を維持しているシクサーズ。昨シーズンのプレーオフは1回戦でセルティックスにスウィープ負けを喫したが、今シーズンは新指揮官リバースの下でプレーオフで勝てるチームとなるべく成長を遂げている。