渡邊雄太

約19分の出場で11得点3ブロック、ほぼ完ぺきなパフォーマンス

ラプターズで奮闘する渡邊雄太の活躍が止まらない。

マジックをホームに迎えた本日の一戦では正確な3ポイントシュートに加え、3本のブロックショットを記録した持ち味のディフェンスを披露し、115-102の勝利に大きく貢献した。

第1クォーター残り2分18秒、9点リードの場面でコートに送り出された渡邊は軽快なフットワークと駆け引きで上回り鉄壁のディフェンスを見せる。さらにオフェンスでもノーマークのコーナー3ポイントシュートを成功させた。

その後も渡邊は安定したプレーを見せる。第3クォーター残り1分を切った場面では、フレッド・バンブリートの3ポイントシュートが外れたところに飛び込み、プットバックダンク成功となりかけたところをファウルで止められた。それでも、これで得たフリースローを2本成功させ、貴重なセカンドチャンスポイントを挙げた。

最終クォーターには8点リードしている場面で、マジックの大黒柱であるニコラ・ブーチェビッチのレイアップをブロック。渡邊のブロックショットから速攻に繋げ、チームは2ポゼッション差に迫られる危機を乗り切った。さらに、直後にも渡邊はカイル・ラウリーからのアシストを受けて3ポイントシュートを射抜く。渡邊が点差を2桁に乗せるビッグショットを沈めたことで、マジックはタイムアウトを要請した。

渡邊の活躍もあり、ピンチを乗り切ったチームは最大22点までリードを拡大。快勝を収め、連敗を3で止めた。

約19分のプレータイムを与えられた渡邊は3本の3ポイントシュートをすべて成功させ11得点を記録し、2試合連続で2桁得点を超えた。また、3ブロック、1スティールも記録し、『3&D』としての役割をほぼ完璧にこなした。

ブーチェビッチへのブロックショットについては「シュートをコンテストできればいいくらいの感じで手を伸ばしたらうまくボールが来てくれた。運動量を増やすことによって自分の良さが出てくる」と、渡邊らしく謙虚に語った。また、「常に準備はしていたけど、グリズリーズにいた去年までの2年間はベンチに座っているだけだった。でも今は機会に恵まれ、チームを助けることができているからめちゃくちゃ楽しいです」と、充実している現状を語った。

この試合ではパスカル・シアカムがゲームハイの30得点を挙げ、カイル・ラウリーが12得点15アシストのダブル・ダブルを記録。主力の調子も上がってきているため、渡邊の活躍とともにチームの上昇にも期待したい。