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フランス代表引退を宣言するも、40歳までの現役生活を望む

フランス代表のポイントガードとしてチームを長く牽引してきたトニー・パーカー。リオ五輪の準々決勝でスペインに敗れた試合後、彼は代表引退の意向を明らかにした。だが、NBAでのキャリアについては、まだ先を見据えている。

現在34歳のパーカーは、スペイン戦が終わった後の会見で40歳までNBAで現役を続けたいと話した。

「スパーズでのキャリアを良い形で終えたい。あと5年はプレーしたいね」

パーカーとスパーズの契約は2018年のオフに満了する。現時点でスパーズが新契約をオファーするかは分からないが、ここ数年はトレードの噂が出続けながらも、スパーズが司令塔のパーカーを放出する動きを見せたことはなかった。

パーカーのプレーを形成している最大の武器は、自慢のスピードによるリムアタックだが、ケガや加齢が原因でこの部分には衰えが見え始めている。パーカーは、寄る年波に抗うことはせず、年齢とともにプレースタイルを変えることで対応しており、ここ数年はミッドレンジからのシュートや、頭を使ったプレーでカバーしている。

今シーズンもパティ・ミルズと出場時間を分け合うだろうが、もしパーカーがベンチからの役割を受け入れれば、名将グレッグ・ポポビッチも、貴重なベテランをチームに残す方法を考えるのではないだろうか。

パーカーのバックアップを務め成長を遂げたミルズは今回のオリンピックで今のところ平均21.2得点を記録。今後パーカーがバックアップにまわれば、ベンチの層がよりいっそう増すことになるだろう。