「口で言うのではなくて行動で示さないといけない」
今シーズンからサンズでプレーしているクリス・ポールは、新たなチームの可能性について開幕時期から語っていた。
サンズは現地28日にホームでウォリアーズと対戦し、先発5人を含む7選手が2桁得点を記録し、114-93で勝利。連敗を3で止めた。
新型コロナウイルス安全衛生プロトコルの影響で3試合が延期されるなど難しい状況の中で、サンズは9勝8敗と健闘している。ポールは、ウォリアーズ戦後のインタビューで、チームが求めている形について「ウチはディフェンスに重点を置いている」とコメントした。ポールが言うように、今シーズンのサンズは100ポゼッションあたりの平均失点がリーグ4位(107.1)と守備が機能している。その反面、100ポゼッションあたりの平均得点は同15位(109.6)とオフェンスが課題となっている。
ポールも「これからはオフェンスの形を構築しないといけない。リズムをつかまないといけない。試合によってラインナップも異なるしね。ただ、これもプロセスの一環。しっかりチームとしての形を見い出してみせる」と語った。
解説のシャキール・オニールからディアンドレ・エイトンとの連携について聞かれると、ポールは「彼はあらゆるポテンシャルが詰まった選手」と称えた。「毎日のように彼と話しているし、僕は幸運にも今まで素晴らしいビッグマンと一緒にやってきた。タイソン・チャンドラー、ディアンドレ・ジョーダンたちとやってきた。彼はあらゆるポテンシャルが詰まった選手で、これからもベストを引き出したい。彼が素晴らしいのは、学ぶ姿勢、聞く耳を持っているところ」
サンズでポールに求められている役割は多く、司令塔、リーダー、そして若い選手にとってのメンターと複数を同時にこなさなければならない。ポールは「バランスが重要」と話す。「口で言うのではなくて行動で示さないといけない。誰だって言いたいことは言えるけど、周りは実際に自分がそれをやっているかを見ている。とにかくプレーしないとね。僕はそういうやり方に慣れているし、ウチには仕事をしっかりこなすタイプの選手が多いから、その点にも助けられている」
サンズは現在9勝8敗で西カンファレンス7位。毎シーズン激しい競争となる西のプレーオフ争いに絡むには、ポールが言うように新たなチームの形を1日でも早く作らなければいけない。