岩下英樹社長「長崎にしかないクラブ、盛り上がりを作る」
今秋のB3リーグ参入に向けて準備を進める長崎ヴェルカは、1月26日に『本格始動会見』を実施した。ロゴの決定、クラブチアオーディションの開催とスクールの開校、長崎スタジアムシティプロジェクト(新アリーナ計画)が発表される中、クラブとして初の契約選手も発表されている。先に実施されたトライアウトから契約を勝ち取ったのは、松本健児リオンと榎田拓真の2名だ。
西宮ストークスとバンビシャス奈良でのプレー経験を持つ松本は、「強いチームはもちろん、日本を代表するチームになれるよう頑張ります。ヴェルカが皆さんの光になれるよう、長崎から良いニュースを発信できるようにしたい」と抱負を語る。また近畿大キャプテンの榎田拓真は「プロとしてのこの長崎ヴェルカでスタートできることを光栄に思います。少しでもチームに勝利をもたらすことができるように頑張っていきます」と語った。
サッカーのV・ファーレン長崎と同様にジャパネットたかたのバックアップを受ける長崎ヴェルカは、新規立ち上げのチームでありながら2024年には新アリーナが完成することが決まっている。GMとして戦力整備を進める伊藤拓摩は「B3からB2、B2からB1まで最短で行くつもり」と力強く語る。
「現段階では『ヴェルカに来てもらいたい』と思ってもらえるチームを目指しています。コーチングスタッフも決まりかけているので、そこでまずはB1に負けないようなコーチングスタッフ、メディカルスタッフを獲得したい。その段階で選手が『このクラブならば』と思ってもらえるようなチーム作りを今しています」
契約選手第1号となった松本健児リオンは、力強い言葉で抱負を語った。「上に上がっていくごとに環境だとか試合の雰囲気が全然違います。長崎はB3から始まるんですけど、差を感じさせない、B3でもB1ぐらいやるチーム、B1でも通用すると思わせられるチームになれるよう頑張っていきたい」
岩下英樹社長は、クラブの本格始動にあたっての思いをこう語る。「スタジアムシティというゴールがある以上、それまでに認められるクラブにならなければいけない。皆さんと一緒に新しいものを生み出していきながら、ヴェルカオンリーの、長崎にしかないクラブ、盛り上がりを作り、唯一無二になっていくのが私の目標です」
立ち上がったばかりのチームは、これから様々な困難にも見舞われるだろうが、今はクラブがゼロから次第に形を成していく過程。チームのロゴや最初の選手が決まったことで、これから長崎ヴェルカがどんなチームか、次第に明らかになっていく。来るべき最初のシーズンに向けて岩下社長は「1年でB2に行くつもりです」と力強く語った。
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