ブラッドリー・ビール

偉大な記録を達成するも自責の念に駆られるビール

ロケッツと対戦したウィザーズは88-107と今シーズン最少得点で敗れた。6試合の延期後に行われた前回のスパーズ戦は終盤に崩れたが、この試合も最終クォーターに18-32と失速し、2連敗となった。

エースのブラッドリー・ビールは一人気を吐き、ゲームハイとなる33得点を挙げた。これでシーズン開始から12試合連続で25得点以上を記録し、NBA史上6人目の快挙を達成したビールだが、「俺に責任がある。いつも俺の責任だ。シュートをミスし、ターンオーバーをしてしまった。試合に勝つには、もっと良いプレーをしていかなければいけない」と、記録よりも敗戦の悔しさのほうが上回った。

この試合は長年ウィザーズでデュオを組み、ともにウィザーズの顔としてプレーしていたジョン・ウォールとの対戦となった。ビールは「彼と対決するなんておかしいと感じた。でも、同時に俺たちは競争者で、お互いハードにプレーした。当然、相手チームに彼がいることはおかしいと思ったけど、彼が健康なことをうれしく思う」と話し、2年間のブランクを経て以前のようなパフォーマンスを見せた兄貴分への思いを語った。

ウィザーズの指揮官スコット・ブルックスも勝敗は抜きにして、ウォールの復帰を喜んだ。「彼が試合に勝ったことは喜ばしいことではないが、彼が戻ってきたことはうれしく思う。ハードに戦いここに戻ってきたんだ。ケガがない1年になることを願っている」

ウィザーズは主力の欠場が響き、東カンファレンス最下位に沈んでいる。厳しい状況が続いているが、ウォールはともにチームを支えてきたビールにエールを送ったという。「ブラッドはどんなことがあろうと俺の兄弟。彼にはこのままチームを引っ張り続けるんだと伝えた」