「自分が求められている場所にいることが一番大事」
ジョン・ウォールとラッセル・ウェストブルックの古巣対決として注目が集まったロケッツvsウィザーズの一戦。ウォールやビクター・オラディポ、デマーカス・カズンズら新戦力が実力を発揮し、終盤に突き放したロケッツが107-88で勝利。連勝を3に伸ばした。
「僕のことを終わった選手だと見なし、トレードしようとしたチームを打ち倒す」と、並々ならぬ思いで古巣との初対決に臨んだウォールは前半だけで15得点4アシストを挙げて、チームを牽引。そして、最終クォーター残り7分20秒、ロケッツが6点リードしている状況でコートに送り出されたウォールはここからギアを上げた。3点プレーとなるバスケット・カウントを含め5連続得点を挙げると、オラディポの3ポイントシュートをアシストし、リードを2桁に広げた。その後もウォールを中心にカズンズやオラディポがシュートを決め続け、第4クォーターを32-18と圧倒し古巣対決を制した。
決定的な仕事をしたウォールは「第4クォーターに早くコートに戻りたくてうずうずしていたよ。特に前のチームとの対戦だからプレーがしたかったんだ」と、終盤の活躍を振り返った。ウォールはチームハイとなる24得点5アシストを記録し、オラディポが20得点、カズンズが19得点と新戦力が揃って活躍した。
一方、ウィザーズはエースのブラッドリー・ビールがゲームハイの33得点と気を吐くも、主力の欠場が響き得点が伸び悩んだ。ウェストブルックは得点こそ19得点を挙げたが、フリースローが8本中4本の成功に留まり、6ターンオーバーを犯すなど、いまだに調子が上がってこない。
第4クォーター中盤にはウォールとウェストブルックが言い合うシーンが見られ、2人はダブルテクニカルをコールされた。ウォールは「ただのトラッシュトークさ」と言う。「僕がそうだったように、彼がケガに苦しんでいるのは知っている。僕らはもっと良くなるようにチームを引っ張ろうとしているんだ。初めてのことじゃないし、競争力のある2人がトラッシュトークをしただけさ」
ウォールはあらためて復帰の喜びと、チームへの感謝を語った。「2年間プレーしていなかったから楽しいよ。自分が求められている場所にいることが一番大事。求められていないところには決して行きたくないし、ロケッツは僕を求めてくれた。初日から愛と信頼を示してくれていると感じている」