アンドリュー・ウィギンズ

指揮官「相手チームのベストプレーヤーに対して、彼を付かせることができる」

ウォリアーズは現地10日に行われたラプターズとの一戦で、ステフィン・カリーが3ポイントシュート10本中1本成功の11得点と不調な中、チームハイの17得点を挙げたアンドリュー・ウィギンズの活躍もあり、106-105でラプターズを下した。

ウィギンズは昨シーズンの中盤にディアンジェロ・ラッセルとのトレードでウォリアーズに加入し、その後はインパクトを残していたものの、チームはリーグ最下位のままシーズン中断を迎え、再開後の『バブル』に参加することなく2019-20シーズンを終えた。

今シーズンのウォリアーズは開幕から10試合を終えて6勝4敗とし、西カンファレンス5位につけている。ウィギンズは試合後の会見で、ウォリアーズで過ごしている今は幸せか? と問われると「もちろんさ」と答え、こう続けた。「僕たちは勝てているし、みんなハッピーだよ。それにチームのみんなが、僕たちはもっと良くなっていくと感じている。このチームは成長する余地がたくさんある。最終的には最高のチームになるだろうね。今はクレイ(トンプソン)がいないけど、彼が戻ってきたらものすごいことになる。だから彼が戻って来るまで、この調子を維持して戦うよ」

この試合ではチームハイの得点を記録したウィギンズだが、ディフェンスでも手堅いプレーで貢献している。ティンバーウルブズ時代はディフェンスでの評価が低かったが、「今はいつも良いディフェンスができている手応えがある」とコメントし、「ここは文化が違うし、すべてが違う」とウィギンズは言う。「このチームには、ドレイモンド(グリーン)やステフ、ケリー(ウーブレイJr.)がいる。ケリーも素晴らしい仕事をしているし、彼らが僕の後ろで守ってくれている。ここは本当に最高だよ」

ウィギンズ自身がディフェンスでの手応えを得ているように、ウォリアーズにとっても彼は欠かせないディフェンダーとなっている。実際に今シーズンはトレイルブレイザーズのデイミアン・リラードやCJ・マッカラム、クリッパーズのカワイ・レナード、ポール・ジョージといったトップスコアラーを苦しめてきた。

ウォリアーズの指揮官、スティーブ・カーはウィギンズのディフェンスについて「今では相手チームのベストプレーヤーに対して、彼を付かせることができる」とコメント。「それがパスカル・シアカムであろうと、レブロン(ジェームズ)、カワイ、ポール・ジョージであっても、ウィギンズに任せることができるよ。彼のサイズと身体能力を生かしたディフェンス力は、ロスター構築の鍵になっている」

トンプソンがいない今、ウィギンズがチームの救世主になることが期待されている。カーは言う。「私たちは彼にフランチャイズプレーヤーになってほしいとは言わないよ。それでも、彼にはディフェンスや得点面でもいろいろなことを求めている。そして、彼はそのすべてを実行することができる選手だ」