ジェームズ・ワイズマン

カリー62得点に「僕は『2K』でカリーを使って72得点してる」

トレイルブレイザーズ戦で3ポイントシュート8本成功を含む62得点を挙げたステフィン・カリーには、あらためて大きな称賛が集まっている。彼の驚異的なシュート力は今に始まったことではなく、特にウォリアーズのチームメートにとってはお馴染みの光景なのだが、今年のドラフト全体2位でウォリアーズから指名されたルーキーのジェームズ・ワイズマンにとっては別だ。

試合後の会見で彼はカリーへの敬意とあこがれを込めて「クレイジーすぎる(笑)」と表現した。

「僕は『NBA2K』でいつもステフを使うから、60得点ぐらい取ったことはあるんだけど、それを現実で目の当たりにすることになるとはね。今はこうして個人的にも接するようになったけど、彼は人間性も素晴らしいレジェンドだよ。『2K』でこれまでの最高では72得点だったかな。とにかく今日のステフより得点したはずなんだけど、あれは確かダブルオーバータイムだった(笑)」

「ステフは時間を使わない。ほとんどのシュートを10秒ぐらいで打ち切って決めるから、僕は追い付くことができなくてただ応援するだけ。ベンチでは『もう55得点だぞ』とか『おいおい、60得点しちゃうよ』とか盛り上がっていたよ」

それでもワイズマンの印象に残るのは、コート上でのカリーのド派手なパフォーマンスだけでなく、普段から積み重ねている地道な努力だ。「ステフがどれだけハードワークしているかを見るだけで十分だ。コート外での準備も含めて細部まで徹底されていて、それらを見るだけでモチベーションは否が応でも刺激される。僕もいつか彼のような立場になりたいと思うからね。しかも試合中にはプレーヤーとしてどうあるべきかの姿を見せ、僕らにガッツを注入してくれる。偉大なリーダーなんだ」

そのワイズマンは開幕から6試合すべてで先発センターを務め、ここまで平均22.3分の出場で11.7得点、6.5リバウンドとまずまずのプロキャリアのスタートを切っている。ドレイモンド・グリーンが復帰したこれからがウォリアーズにとっては本番。ワイズマンもここから真価が問われることになる。

ステフ・カリーは62得点を挙げた試合後の会見で、「僕はみんなの話題になるのが大好きだからね」とご機嫌だった。ワイズマンからの称賛もありがたく受け止めているに違いない。