「自分たちのやるべきバスケをするだけです」
ウインターカップは大会2日目を迎えた。女子の優勝候補筆頭である桜花学園は、県立徳山商工と対戦。序盤こそ競ったものの、時間が経過するにつれて桜花学園が地力の差を見せる。先発の5人全員がフィニッシュに絡むバランスの良い攻めで、徳山商工のディフェンスに狙いを絞らせない。松徳学院との初戦では留学生プレーヤーのオコンクウォ・スーザン・アマカのゴール下への合わせを多用したが、今日はまた違うスタイルで得点を重ねた。
前半終了時点で51-16と大差を付けて、昨日と同じく後半は先発の5人を使わずセカンドユニットにプレータイムを与えた。メンバーが入れ替わっても攻守にプレーの強度が落ちない桜花学園に徳山商工は大苦戦。1回戦で16得点を挙げた矢原百華がこの試合でも奮戦して17得点を挙げるも、桜花学園はそれ以上のペースで得点を奪っていった。
結果、桜花学園は2日連続の100点ゲームにしてダブルスコアとなる107-40で勝利。大黒柱のアマカが前半終了間際にルーズボールにダイブしてケガをし、ベンチに下がっていたが、試合後には「お腹に入っただけだから全然大丈夫です」と笑顔を見せた。
ここまで圧倒的な力の差を見せているが、「相手が強いか弱いかは関係なくて、自分たちのやるべきバスケをするだけです」とアマカは言う。今年は新型コロナウイルスの影響で実戦の機会が少なかったが、フィジカルもスキルも大きく成長している。また最上級生として自分がチームを引っ張るんだというリーダーシップも発揮している。
「今年の桜花学園は強いです。去年も強かったけど、今年はそれよりも強い」とアマカは自信満々の笑顔で語る。実際、2試合を戦ってもまだまだ余力はたっぷり。チームもアマカも、本当の力を発揮するのはこの先だ。