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2015年に現役引退したジャクソンは、現役復帰を検討中

2015年に現役引退を発表したスティーブン・ジャクソンが、NBA復帰を検討している。2013-14シーズンにクリッパーズでプレーして以降、実戦から遠ざかっているジャクソンに関心を寄せているチームは、東カンファレンスの古豪、ブルズだ。

ジャクソンは、『HoopsHype』のインタビューで、ジミー・バトラーと、今夏ブルズと契約したラジョン・ロンドから加入を誘われたことを明かしている。

「あまり知られていないだろうけど、実はジミーが連絡をくれるんだ。もう3カ月くらい話をしている。ロンドもそうだ。2人とも、僕のブルズ加入を望んでくれている」

NBAで14年プレーした経歴を持つジャクソンは、スパーズ、ホークス、ペイサーズで活躍。多数のチームを渡り歩いたジャーニーマンでもある。

ペイサーズ在籍時代の2004年には、ロン・アーテストと試合中に観客と殴り合いを演じるという前代未聞の事件を起こし、同年30試合の出場停止処分を科されている。その一方で、ハードワークや汚れ仕事を厭わないチームプレーの精神を持ち、ティム・ダンカンからは「究極のチームメート」という言葉で称賛されている。

豊富な経験からロッカールームで影のリーダーとなれる資質を持っているが、ブルズはジャクソンと同じスモールフォワードのポジションにダグ・マクダーモット、トニー・スネルを抱えている。バトラーもウィングでプレーできるし、すでにドウェイン・ウェイドを獲得したブルズにとって、さらにもう1人のベテランを獲得する必要があるかどうかは疑問だ。

ジャクソンは、各チームのキャップスペース、補強プランなども考慮した上で、9月中旬あたりまでには結論を下さなければいけないと話している。

38歳という年齢に加え2年のブランクがあることを考えると、純粋に選手としてコート上で数字を残すとは期待しづらい。NBA復帰の可能性があるとすれば、指南役が必要な若手を中心とするチームということになるだろう。

終盤の大事な場面での3ポイントシュートが印象的なジャクソン。年齢面とブランクから戦力としての期待は薄いが、バトラーの真意は如何に。