ケビン・デュラント

指揮官ナッシュ「過度な負担をかけたくはない」

アキレス腱断裂の大ケガから復帰したネッツのケビン・デュラントが、開幕前最後のプレシーズンゲームとなったセルティックス戦で25得点を挙げた。

ネッツのプレシーズンゲームは2試合のみ。その両方でケガの影響を感じさせないプレーを披露し、試合勘も問題ないようだが、デュラントは「まだ100%の状態ではない」とコメント。「NBAの試合から18カ月も遠ざかっていた。その間はリーグのフィジカルの強さ、そして試合のスピードからも離れていたからね。脚が元に戻るまでには、まだ時間はかかる」

デュラントはフィールドゴール16本中9本の成功だけでなく、6リバウンド3ブロックを記録し、彼がコートに立っていた25分間でネッツはセルティックスを圧倒した。「チームメートは僕がコートに入るたびに、良いプレーができるようにサポートに努めている。お互いの良さを引き出し合っているよ。これを続けられればスムーズに波に乗っていけるし、僕もリズムを取り戻せると思う」

指揮官のスティーブ・ナッシュは、復帰明けのデュラントに対しては焦らず調整してほしいと考えている。「彼の状態は90%くらい。それが90%なのか99%なのかは分からないが、自己評価をするのは、15試合ほど出場した後にしてくれとケビンには言い続けている。感覚が元に戻るまでには、休んでいた期間と同じぐらいの時間が必要だと言う人もいるくらいだから」

ナッシュはデュラントに対して、特にディフェンスでの負担をかけすぎないように気をつけるとも明かす。「今でもケビンはAクラスのディフェンダーだが、18カ月もバスケから遠ざかっていたんだから過度な負担をかけたくはない。彼個人のディフェンスについては、ゲーム勘を取り戻すにつれて徐々に良くなっていくはずだ。同時にチームとしてのディフェンスも向上させたい」

こう語ると、デュラントがチームに与えるポジティブな影響についても語った。「ケビンはチームに柔軟性を与えてくれる。彼はサイズもあるし身体能力も高く、俊敏性も持っている。だからどのポジションの選手に対しても高いレベルで対応できる。ただ、我々は慎重にならなければいけない。試合とピックアップゲームとでは大違いだからね。アキレス腱断裂からまだ回復途中なのだから、開幕からベストを求めることはできない。攻守両方、特にディフェンスは慣れるまでに時間がかかる」