カーメロ・アンソニー

「君が殿堂入りする姿を見たい。でも、リングも獲得してもらいたい」

オフにフリーエージェントになったカーメロ・アンソニーは、NBA復帰のチャンスを与えてくれたトレイルブレイザーズとの再契約を選択した。

カーメロは「希望がなければ戻ってきていない」とコメントするなど、ブレイザーズの力を信じている。キャリア終盤を迎えたカーメロの目標は、もちろんキャリア初優勝だ。カーメロを慕うエースのデイミアン・リラードも彼の残留を喜んだ一人で、胸が熱くなるメッセージを本人に送っていたことを明かした。

ラッパーのファット・ジョーとのInstgaramライブで、リラードは「メロには、『僕みたいな選手とプレーすることはないだろう』と伝えた」とコメント。「他にも『僕は自分のために勝ちたい。だけど僕のレガシーを君のレガシーと結びつけたい。これまでのチームは君を使わなかったけど、僕たちは君の復帰を心から歓迎した。素晴らしいカムバックストーリーになるよ。君が殿堂入りする姿を見たい。でも、リングも獲得してもらいたい』という話もした。『僕がそのストーリーに加わらせてもらうよ』ともね」

西カンファレンスは年々競争レベルが増しているとはいえ、ブレイザーズは7年続けてプレーオフに進出している。カーメロが昨シーズンと同様のパフォーマンスを発揮してくれれば、今シーズンのブレイザーズも西のダークホースとして面白い存在になることが予想される。

また、カーメロがブレイザーズと再契約を結んだ背景には、リラードのリーダーシップに惚れ込んだという面もあるだろう。それに加えて前述のようなメッセージを送られれば、カーメロも引退前にリラードともう一花咲かせたいと思ったに違いない。