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後半にペースを上げ、終盤は欧州王者らしさを発揮

8月11日、メダル候補ながら予選ラウンド2連敗と出遅れたスペインが、ナイジェリアを96-87で下し、今大会初勝利を挙げた。

試合開始前に会場内のトイレで不審物が発見され、観客が一時避難したため無人のスタンドの前でプレーするという「異常事態」で始まった試合、2大会連続銀メダルを獲得しているスペインが、ようやく本領を発揮した。

前半こそ43-41と競った展開となったが、スペインは第3ピリオドから徐々にオフェンスを活性化させ、同ピリオド終盤までにリードを9点(65-56)に拡大。もっとも、このままスペインのペースで試合が進んだわけではなかった。

判定を巡って審判に抗議したパウ・ガソルがテクニカルファウルをコールされたのを機に、流れがナイジェリアに。ガソルの交代後に試合をコントロールし始めたナイジェリアに65-66と逆転され、第4クォーターを迎えた。

ガソルをベンチに置いたまま始まった第4クォーター、スペインはファン・カルロス・ナバーロの3ポイントシュートで再びリズムを掴むと、残り7分29秒までに12-3のランを決めて再逆転。その後はナイジェリアに付け入る隙を与えず、今大会初勝利を記録した。

スペインは、ガソルが16得点7リバウンド、リッキー・ルビオが15得点、ルディ・フェルナンデスが13得点で勝利に貢献。3試合を終えて1勝2敗のスペインは、決勝トーナメント進出ラインのグループB4位に浮上している。一方、敗れたナイジェリアは、3連敗となった。

なお、試合前に発見された不審物は、ブラジルの陸軍と警察により、安全が確保された状況下で爆破処理されている。