カイリー・アービング

新生ネッツについては「今いる選手でこれから先に進んでいく」

ネッツのカイリー・アービングが14日の練習後にメディアの取材に応じ、会見を欠席してリーグから罰せられたこと、約10カ月ぶりにコートに立った感想、新指揮官のスティーブ・ナッシュについてコメントした。

選手は特別な理由がない限り、練習や試合の前後にメディアの取材に応じる義務がある。それを無視しトレーニングキャンプ中は一切取材に応じなかったアービングとネッツに対し、リーグはそれぞれ2万5000ドル(約260万円)の罰金を課した。

アービングは処分を受けたあと、自身のInstagramのストーリーで「世界の現状を考えると、困窮する疎外されたコミュニティのために、この罰金を利用してくれることを祈っている。くだらない連中と話をする気もない。自分が意識を向けていることの価値の方がずっと上」とメディアを批判するような投稿をした。

しかし、彼はこの投稿について、特定の人物やメディアに向けられたものではないと否定。「コメントは特定のプラットフォームで、一部のアーティスト達がひどい扱われ方をされていることについて自分の気持ちを表したもの。自分の生活をコントロールして責任を取るためには、自分で判断することが必要だ。僕は安全で守られた環境でプレーしたいだけさ」

アービングは今年2月に肩の手術を受けたため、バブルでのシーズン再開には参加できなかった。13日のプレシーズンゲームでは手術した肩の影響は見られず、18得点4アシストを記録し、ケビン・デュラントとの初共演を無難にこなした。「今シーズンのチームは今までとは違うステージにいる。僕たちが築き上げているものの新しい始まりという感じだから、今いる選手でこれから先に進んでいく。セブンイレブン(アービングとデュラントの背番号)も含めて知ってほしいね」

アービングは新指揮官のスティーブ・ナッシュについて「スティーブは素晴らしいよ。彼はリスペクトの気持ちを大切にしている」とコメント。しかし、10月にデュラントがホストを務めるポッドキャストでヘッドコーチ不要論ともとれる発言をしていただけに、今回の取材でそれを撤回した。「何カ月か前のヘッドコーチに関するコメントは撤回するよ。ウチは今、素晴らしい相乗効果が生まれている。選手全員が良くなるためにお互いに教え合ったりしているし、スティーブには感謝している」