セス・カリー

昨シーズンはケミストリー構築に失敗し、期待外れの結果に

昨年にベン・シモンズ、ジョエル・エンビード、トバイアス・ハリス、アル・ホーフォード、ジョシュ・リチャードソンという豪華な顔ぶれを揃えたセブンティシクサーズは東カンファレンス上位を狙えるチームと高く評価された。

しかし、シーズン中にケミストリーを上手く築けずレギュラーシーズンを東6位で終え、プレーオフもセルティックスにファーストラウンドでスウィープされるなど期待外れに終わった。

この結果を受け、球団はブレット・ブラウンを解任し、新たな指揮官に昨シーズンまでクリッパーズを率いたドック・リバースを招聘。ロケッツで辣腕を振るったダリル・モーリーもフロントに加えた。このオフにはレイカーズの優勝に貢献したドワイト・ハワード、シューターのセス・カリーらを獲得してシモンズとエンビードをサポートする体制を整えた。

選手の士気を上げ、チームをまとめることに優れているリバースが指揮を執るとはいえ、新チームが機能するかはケミストリー次第だ。昨シーズンと同じ轍を踏むわけにいかない中で、新加入のカリーはチーム内の雰囲気の良さを実感し、「選手同士の仲は良いよ」と語る。

「練習場でみんなが楽しくやれているのはとても良いこと。今年は休みが長かったから、久しぶりに練習場に集まってやれていることに、みんな感謝している。コロナの影響もあったから、日々のチーム練習が当たり前のことだとは思っていないんだ」

「楽しいし、良い感じでやれているよ。若い選手の力になれるベテランも揃っている。それぞれ与えられた役割をこなしていて、楽しくやれている」と、カリーは続けた。

レイカーズでキャリア初のセカンドユニット起用を受け入れたハワードは、オールスターのエンビードを支えることを約束している。ムードメーカーでもある彼の存在は、シクサーズの雰囲気作りに役立つだろう。

コート上での連携はもちろんながら、ケミストリーが生まれるかどうかもシクサーズが躍進できるかどうか重要なポイントになる。