Bリーグドリル

練習をエンタテインメントに変える取り組み

12月12日、アルバルク東京vsサンロッカーズ渋谷の試合終了後のアリーナ立川立飛で、Bリーグがソニー・ミュージックエンタテインメントと共同企画で開発した『Bリーグドリル』(B.LEAGUE Drill)のお披露目が行われた。

Bリーグの各アリーナでお馴染みとなったプロジェクションマッピングの技術を活用し、コートにプロチームが実践している練習ドリルを投影。実際のドリルの動きがコート上に描き出される。これまでホワイトボードで説明し、コーンを使って練習していたドリルを、プロジェクションマッピングで行い、洗練されたビジュアルと合わせて練習自体をエンタテインメントに変える。

この日は地元のミニバスチームの選手たち30名が参加。プロコーチの指導を受けながら『Bリーグドリル』に挑戦。いつもとは違うクールな雰囲気の中、直感的にどう動けばいいのかが分かるドリルを楽しそうにこなした。

用意された様々なメニューは、日本代表のヘッドコーチを務めるフリオ・ラマス、アルバルク東京の田中大貴が監修をしている本格的なもの。田中大貴は次のようなメッセージを送る。「バスケットに重要なシュート、ドリブル、パス、ディフェンスフットワークが入ったドリルになっています。どのカテゴリでも、ファンダメンタルを身につけることがとても大事。スピードと正しい姿勢を意識してチャレンジしてください。失敗を恐れないことと、楽しむことを忘れずにプレーしてください」

『Bリーグドリル』はバスケットボールにおける「する」のアップデートを目的に開発されており、今後は来年1月に水戸で行われるBリーグのオールスターゲームで、また今シーズン中に複数クラブでの実施を考えているとのこと。ファンが目にする機会も間もなくやってきそうだ。

Bリーグドリル

3人の選手が連動し、連携したショットを打つ『3 MEN SHOOTING』

ここでは『Bリーグドリル』の様々なメニューから、フリオ・ラマスが監修した『3 MEN SHOOTING』を紹介する。ポイントは3人の連動した動きを理解し、連携したショットを打つことができるようになること。以下の内容がコート上に示され、それに合わせて選手はプレーする。

1.トップの選手はトップ右側からアタックを開始し、3Pラインを超えたらクロスオーバーでミドルレーンにアタック。
2.右ウィングの選手は、トップの選手がアタックを開始したら連動して右ショートコーナーに動く。その後トップの選手がクロスオーバーでミドルにアタックをしたら、右ウィングのペリメーターに動く。
3.:左ウィングの選手はトップの選手がアタックを開始したら、すぐにショートコーナーに動く。
4.:右ウィングの選手は、コーチからパスを受けて、ショットを打つ。
5.:ミドルレーンにアタックをしたトップの選手は、ミドルライン上からコーナーにパス。その後トップ左側に移動し、コーチからパスを受けて、左エルボーでショットを打つ。
6.:トップの選手のペネトレーションからのパスを受けた左ウィングの選手は、そのままショットを打つ。

フリオ・ラマスは次のようなアドバイスを送っている。「ドリルを行う際、一番重要なことは、試合と同じスピードで動いてスピーディーにシュート体制へ入れるように準備する意識を持つことです。シュートフォームを崩さないことに注意。ドライブとパスは、正しい方向と十分なインテンシティを保ちながら、弱すぎず強すぎず、しっかりと行うことが大事です」

それとともに「Bリーグドリルを使ってバスケットボールの練習を楽しんで!」とのメッセージも送っている。