レブロン・ジェームズ

2023年、長男ブロニーとNBAで共演する可能性も

レイカーズが連覇に向けて始動した。そこにはもちろん、レブロン・ジェームズの姿もある。今オフに契約延長に合意した彼は、意気込みも新たに2020-21シーズンに臨む。

「どのチームもウチを倒そうとしてくるし、連覇はさせたくないだろう。昨シーズンは個人的に、どうしても優勝リングが欲しかった。今年はまた新しい挑戦になるし、どのチームにもチャンスはある。挑戦者としての気持ちを忘れず謙虚にプロセスをこなしていく。昨シーズンのことより、今シーズンどうするかに専念できれば連覇の可能性は出てくる」

契約延長に合意したことで、雑念なくバスケットに集中できるはず。それはレブロンだけでなく、相棒のアンソニー・デイビスも同じ。「僕らはこのフランチャイズにコミットするつもりだ。持っているものすべてをこのチームに捧げる。レイカーズは僕らを信じて契約という形で報酬を与えてくれた。報酬に見合う活躍をコートの内外でするだけだ」

2022-23シーズンまでの新契約を全うすれば、彼のNBAキャリアは20年となる。「いつまで現役を続けるかは分からない。次のシーズンがあるのを当たり前だとは思わない。心と身体をしっかり準備して、どこまで行けるかを見てみたい。契約が終わる時には20年目のシーズンになるけど、何がうれしいってその年には長男が高校を卒業する。その時にはいくつかの選択肢があるだろうね。家族ともっと一緒に過ごす時間を持つかもしれないし、愛するバスケを続けるかもしれない。だが、今はまだはっきりしたことは何も言えないよ。あまり先のことは考えず、毎試合でベストを作るだけ。18年連続でトレーニングキャンプに参加できたことに感謝している。当たり前だと思ったことは一度もない」

彼は明言しなかったが、『いくつかの選択肢』の中には親子でNBAのコートに立つことも含まれているはずだ。レイカーズとの契約が切れる2023年オフ、長男のブロニーがレブロンと同じく高校卒業とともにプロ入りを表明すれば、ブロニーを指名した球団にレブロンが加わる、というシナリオも考えられる。その偉大なキャリアを締めくくる方法としては、これ以上のものはない。

ただ、それはあくまで未来の話であり、夢の話。今の彼は持っているものすべてをレイカーズに捧げ、新たな挑戦に向かう。12月22日の開幕まであとわずか。「正直に言うと、こんなに早く開幕するとは思っていなかった」とレブロンは明かす。

「当初は1月中旬の開幕だと聞いていたし、トレーニングキャンプはクリスマスの後だと思って、クリスマスは家族でバケーションに出掛ける予定を立てていた。予定を大幅に変更することになったよ」と苦笑交じりで語るレブロンだが、身体はともかく気持ちは準備が整っているようだ。

これまでは『リーグの顔』としての責任感から、休養のための欠場をほとんどしなかったレブロンだが、今回ばかりは少し考え方を変えるようだ。コンディション調整のための試合欠場を意味するロードマネジメントについて質問された彼は、「できるだけ賢い選択をするつもりだ。どの試合も大事だけど、僕らには高い目標がある。裏切るようなことはしたくないし、常に紙一重だ。オフが71日と、プロスポーツ界で一番短かったからね。気を付けて調整していくよ」と答えている。