「ディフェンス面でやるべきことははっきり分かっている」
2015年から2019年まで5年連続でNBAファイナルへ進出したウォリアーズは王朝復活をかけ新シーズンに臨む。しかし、クレイ・トンプソンをアキレス腱断裂で失ったことでレイカーズやナゲッツ、クリッパーズなど強豪揃いの西カンファレンスを勝ち抜くことはさらに難しくなった。
指揮官のスティーブ・カーは『The Athletic』とのインタビューで、「ディフェンスでトップ10に入ること、より速いペースでプレーすること」と、来シーズンに向けて2つの目標を明らかにした。ウォリアーズのディフェンスは過去6シーズンで徐々に衰退している。2015-16シーズンはリーグ6位、2016-17シーズンは2位だったが、2017-18、2018-19シーズンは11位、主力がケガで抜けた昨シーズンは26位だった。今オフにサイズとウイングスパンのある選手を補強しディフェンスは大幅に向上すると予想されるが、新戦力がフィットするまでには時間がかかるだろう。
トンプソンを失ったことで、彼とバックコートでコンビを組んでいたステフィン・カリーの守備の負担も増えると考えられる。カリーは先日のカンファレンスコールでの取材で課題のディフェンスに関する質問に答えた。「自分の仕事をするだけさ。ディフェンス面で責任を果たすためにやるべきことははっきり分かっている。課題に取り組み、マッチアップに挑戦し競争するのが僕の仕事だ。重要なのは努力と継続性。然るべきタイミングで然るべきポジションを取ることだよ。その課題に挑戦するつもりだ」
カリーは若い頃の自分がひどいディフェンダーだったことを認めている。キャリアを積みディフェンス力は向上しているが、トンプソンとドレイモンド・グリーンと比較するとカリーの評価は決して高くない。「ディフェンスは大幅に向上している。そのことが認められているかどうかは気にしていない。ただ自分の仕事をするだけだ。集中している時としていない時にどういう結果になるか、僕は分かっているからね」
カーが言うようにウォリアーズが復活するためには、ディフェンスで相手の攻撃を止め速攻の機会を増やす必要がある。速攻を仕掛けることで結果的にプレーのペースは上がるはずだ。得意の速攻を生かすためにもチームリーダーのカリーにはより質の高い守備が求められる。