息子オースティンにセブンティシクサーズではなくニックス移籍を進めたドック・リバースの親心

息子オースティンにセブンティシクサーズではなくニックス移籍を進めたドック・リバースの親心

2020/12/06 15:00
ドック・リバース

「私が父親ということが災いして、息子がターゲットにされやすい」

セブンティシクサーズのヘッドコーチに就任したドック・リバースは、就任早々オフの補強に関してフロントに進言した。それは、実の息子であるオースティン・リバースの獲得についてだ。

シクサーズは以前からオースティンを獲得候補に挙げていたというが、その方針をあらためるようにリバースが頼んだという。それは、NBAチームの指揮官としてではなく、息子を思う父親としての考えからだった。

リバースは『New York Post』に、「私が就任する前から、球団は息子の獲得を検討していた。就任後、私は球団に『いろいろと対応しないといけないことが増える。そんなことは誰も望まない』と言った」と語った。

リバース親子は、以前クリッパーズで3年半同じ時を過ごした。だが、2018年にオースティンがウィザーズにトレードされて以降、親子が同じチームに所属していない方が子供にとっても良いことが多いと実感したという。「オースティンは、選手として一人前だ。ただ、私が父親ということが災いして、息子がターゲットにされやすい。息子がクリッパーズを退団してから、その方が彼にとっても良いということに気づいた」

ニックスがオースティンの獲得を検討していると知ったリバースは、現役時代(1992-94シーズン)に所属した古巣への移籍を薦めた。「息子には、『ニューヨークは素晴らしい街だ』と伝えた。ボストンやフィリーと同じように、あの街のファンは本物だ。彼らはハードにプレーする選手を好む。全力を尽くして、チーム一丸となってのプレーを好む」

「息子には『ニックスファンは、レッド・ホルツマン(2度の優勝を果たした1970年代の黄金期に指揮したヘッドコーチ)時代のニックスを求めている』と教えた。当時のようなチームバスケットを求めている。鼻っ柱が強くて、タフなバスケットボールをね」

オースティンといえば、クリッパーズ時代の2016年のプレーオフを思い浮かべるファンが多いだろう。トレイルブレイザーズと対戦したシリーズ中、試合中に左目の上を11針も縫う裂傷を負いながらもプレーし続け、21得点8アシスト6リバウンドを記録し、その闘志が称賛された。

遅々として再建が進まないニックスは、新たな指揮官に熱血型の『闘将』トム・シボドーを招聘。今シーズンも苦戦を強いられるだろうが、オースティンがハードワークにより辛口で知られるニックスファンの溜飲を少しでも下げられるかどうか、新天地での活躍に期待したい。

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