試合序盤にチームを勢い付け、25得点9リバウンドを記録
琉球ゴールデンキングスは、12月5日に行われたアルバルク東京戦で、終盤に激しい追い上げを受けつつも87-79で逃げ切った。この勝利の立役者となったのが25得点9リバウンドを挙げたドウェイン・エバンスだ。
この試合、琉球にとって大きかったのは第1クォーターに試合の主導権を握ることができたこと。それはこのクォーター、ゴール下への鋭いアタックでフィールドゴール6本中5本成功、11得点を記録したエバンスの存在があってこそだ。
「三河戦で足りなかったディフェンスのインテンシティを今日は40分間、続けられたことが勝利に繋がったと思います。」
こう勝因について語るエバンスは、自身のプレーを次のように振り返る。「決めるべきシュートを何本が落としてしまいましたが、最善は尽くして良いプレーはできたと思います。そしてチームが勝てれば、自分が何点挙げたのかは気にならないです」
第4クォーターにA東京にさすがの追い上げを浴び、残り1分半には3点差にまで詰め寄られた。「正直に言うと、少し慌てたところはありました」と率直な思いを明かすが、同時に競り合いでの強さには手応えを得ている。
「シーズンを通して、多くの試合で終盤までもつれる接戦を勝ち切ることができています。だから自信はありました。そして藤田ヘッドコーチが良いタイミングでタイムアウトを取ってくれたので、その後で落ち着いてプレーすることができました」
これでエバンスは水曜日のシーホース三河戦と続いて高確率でシュートを沈めて2試合連続で25得点。ブレイク中にしっかりトレーニングを積み重ねたことで、調子を確実に上げてきている。
「バイウィークを通して、チーム練習をできたことは自分にとって大きなプラスになっています。また、チーム練習の前後、スキルコーチとのワークアウトも重ねていることも結果に繋がっていると思います」
今日の試合、ここで王者相手に連勝できれば琉球にとって大きな弾みがつく。「明日も絶対にタフな試合になります。今日と同じ、もしくはそれ以上のインテンシティでプレーしないといけない。そうすることで、相手が何本かシュートを落としてくれれば勝ちにつながっていくと思います」とエバンスは何よりも、強度の高い守備の継続が肝になると続ける。そして、エバンスが要所で得点をあげるなど、オフェンス面でいかにチームを勢いに乗せることができるかも連勝の鍵となってくるはずだ。