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目を覚ましてからは超アグレッシブな守備で相手を封殺

リオ五輪、アメリカ代表はベネズエラ代表と対戦して、113-69で勝利した。

結果だけを見ればアメリカ代表の圧勝であるが、序盤はスロースターターぶりを露呈し、気合十分なベネズエラ代表に苦戦を強いられた。

タッチが悪くシュート成功率の上がらないアメリカ代表に対し、粘り強いディフェンスと軽快なオフェンスで食らいついていくベネズエラ代表。第1クォーターは残り2秒というところでジミー・バトラーがシュートファールを犯し、フリースロー2本を沈められ18-18で終えた。

第2クォーターも残り5分の時点で26-22とアメリカはわずかなリードを奪ったのみ。ここまではグレゴリー・エチェニケとジョン・コックスを中心とするベネズエラ代表の善戦ばかりが目立ったが、ここからチームUSAが目を覚ました。

まずは超アグレッシブなディフェンスでリズムを立て直す。カーメロ・アンソニーがスティールからの速攻を展開。守備陣形が整わない間にリターンを受けたカーメロが3ポイントシュートを沈める。そこからも果敢な守備で容易にフィニッシュまで持ち込ませず、ターンオーバーを誘発させる。

勢いに乗ったアメリカ代表はデュラントのアシストからデアンドレ・ジョーダンのアリウープが飛び出しお祭り状態に。カイリー・アービングの3ポイントシュートで48-26とベネズエラを突き放して前半を終えた。

後半もベネズエラ代表に24秒バイオレーションを連発させる堅守ぶりを見せ、オフェンス面では速攻からの得点も伸び、5人が2桁得点を記録。バランスの良い攻撃で後半だけで65点を挙げ、終わってみればレベルの差を見せ付ける完勝となった。

ポール・ジョージが3本の3ポイントシュートを含む両チームトップの20得点。デアンドレ・ジョーダンが14得点、9リバウンドでゴール下を完全に支配していた。

当然のように2連勝したアメリカ代表。次戦は8月10日にFIBAランキング11位のオーストラリアと対戦する。

善戦したベネズエラ代表だが、アメリカ代表の攻撃的なディフェンスに圧倒され、いつも通りのオフェンスが展開できなかった。