ドワイト・ハワード

レイカーズ時代と同様に求められる自己犠牲の精神

レイカーズの優勝に貢献したドワイト・ハワードは、フリーエージェントになったこのオフにセブンティシクサーズとベテラン最低保障額で1年契約を結んだ。

無保証契約からスタートしたレイカーズでの環境と比べれば優遇されているものの、レブロン・ジェームズのように強いリーダーシップを発揮できる選手がいないシクサーズでは、再び選手としてのエゴが表に出てしまうのではないか、という不安があるのも事実だ。

1年前、ハワードは心機一転してレイカーズのセカンドユニットという役割を受け入れ、選手としての新境地を開拓した。昨シーズンのように守備とリバウンドが中心の起用法を受け入れられれば、ジョエル・エンビードとベン・シモンズが中心のチームは殻を破れるかもしれない、という期待もある。

入団会見に臨んだハワードは、シクサーズの中心選手である2人についてコメントしている。シモンズを「ヤング・レブロン」と称賛したハワードは、ポジションが同じエンビードについても、自身の経験を伝えられればと話した。

ハワードは「チームが勝つために必要なことをやるまで」と言うと、周囲が囁く不安説を否定した。「このチームのスターセンターはジョエル。それは分かっている。僕はジョエルの仕事を奪いに来たわけじゃない。ベストな形でジョエルの役に立ちたい。ここ何年かで自分が学んだことを伝えたい」

レイカーズでの成功により『トラブルメーカー』というレッテルを剥がすことに成功したハワードには、今シーズンも『自己犠牲』の精神が求められる。