「これはまた長い、そして厳しい道のりになる」
右足アキレス腱の断裂で2020-21シーズンの全休が決まったクレイ・トンプソン。その悲劇を誰より悲しんでいるのは、スプラッシュブラザーズの相棒、ステフィン・カリーだ。クレイのSNSに「兄弟よ、強くあろう」とメッセージを送ったカリーは、彼自身もケガで十分な働きができなかった昨シーズンからの挽回を目論んでいる。当然、スプラッシュブラザーズが揃って、再びNBAに3ポイントシュートの雨を降らせるつもりだったのだろうが、その計画は早くも頓挫してしまった。
『The Undefeated』の取材に対してカリーは「たくさん泣いたよ」と、相棒をもう1年失うやるせない気持ちを語っている。
「彼のような選手が2度のキツいリハビリをしなきゃならないなんて。彼はもう1年待たなくてはいけない。言葉もないよ。でも、彼は強くなって戻ってくる。彼は試合をとても愛している男だ。それは僕らにとっての願いであり、自信でもある。2年半ものリハビリは誰にとっても厳しいけど、ベストを尽くしてくれると願いたい。クレイにはこれから長いリハビリが待っている。みんなが彼のために思いや祈りを投げ掛けてくれることを願うよ。これはまた長い、そして厳しい道のりになる」
ウォリアーズにとっては大打撃だ。ドラフトで指名したジェームズ・ワイズマンとニコ・マニオンのお披露目会見で、ボブ・マイヤーズGMは冒頭の20分をトンプソンのケガの具合や今後の回復の見込み、チームをどう立て直すかの説明に追われた。1巡目2位指名の選手よりも、トンプソンのケガの方がよほど関心を引いたということだ。
「最初は確かに厳しい」とカリーは言う。「コートにクレイがいないことを奇妙に感じるだろうね。でも、僕らはこのオフに競争力のあるロスターを作ることができたと思う。みんな短い期間でたくさんのことを学ばなきゃいけないけど、全員の力でやっていく。リーグのどのチームが相手でも戦えるはずさ」